【西東京】日大二が第3シード破って8強 急死した先輩に勝利を贈る

[ 2017年7月22日 16:04 ]

第99回全国高校野球選手権西東京大会5回戦   日大二7―4国士舘 ( 2017年7月22日    神宮 )

<日大二・国士舘>初スタメンで決勝2ランを打った日大二の横田
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 ノーシードの日大二が、第3シードの国士舘を7―4で破り、5年ぶりの8強入りを果たした。先発の岩田一真(3年)が8安打4失点ながら完投。6番・左翼で今大会初先発した横田涼(3年)が、2―2で迎えた6回に右越えの決勝2ランを打った。

 日大二の田中吉樹監督の目には、涙が浮かんでいた。4年前の3年生だった教え子の佐々木健太さんが、7月19日に脳出血で急死した。しかも、佐々木さんの代の夏の西東京大会は初戦の2回戦で国士舘と対戦し、3―4で敗れた。「何の因縁か、その時以来の国士舘戦になった。そのこともあって、きょうに懸ける思いは強かった。(佐々木さんの)両親からも、勝ってくれと言われていた」と涙の訳を明かした。

 その思いが通じたのか、今大会初めてスタメンで起用した横田が、試合を決めた。「(国士舘の)先発が左でくることは、わかっていた。左バッターが打たないと勝てないと思い、起用した。打順が当たった」と田中監督。2点を先制され、4回に追いついて迎えた6回1死二塁、内角低めのスライダーを叩いた横田の打球は、右翼席で弾んだ。

 横田は「今まで感じたことがない感触があった。入るんじゃないかとは思ったが、歓声が聞こえるまで頭が真っ白で覚えていない」と公式戦初本塁打を振り返った。今大会の背番号は15。昨秋は7だったが、春は17だった。「秋から春にかけて、バッティングの調子が悪く、レギュラーを取れなかった」。さらに5月の練習試合で右肩を脱臼。「ギリギリでメンバーに入れてもらえた」最後の夏の初先発で結果を出し、うれしそうに話した。

 教え子の思いを晴らすような国士舘戦の勝利。5年ぶりの準々決勝は、佼成学園と対戦する。「特にやることは変わらない。うちはうちの野球をするだけ」。涙の先の次戦を見据え、田中監督はそう話した。

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