【岡山】ブルゾンちえみの母校、岡山大安寺中教校・中村 県大会初完全試合

[ 2017年7月18日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権岡山大会1回戦   岡山大安寺中教校7―0岡山御津 ( 2017年7月17日    倉敷市営 )

岡山大会史上初の完全試合を達成した岡山大安寺中教校の 1年生・中村
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 岡山大安寺中教校(岡山)の1年生・中村が1回戦の岡山御津戦で、岡山大会初の完全試合を達成した。アウトの内訳は三振10、内野ゴロ12、内野飛球3、外野飛球2。97球で27人を打ち取った。16日の石川大会1回戦での金沢西・柳橋に続く連日の快挙となった。

 背番号16の16歳右腕。前日に先発を告げられ、ドキドキだったという。「3年生の夢を自分が壊してしまうのではないかと不安になりました。でも、先輩方が声を掛けてくださり、落ち着いていけました」。直球の最速は130キロ前後で、スライダー、カーブ、ツーシームを駆使。ストライク先行でテンポの良い投球を心掛けた。

 登録18選手中、野手兼任も含めて投手は6人。中村は背番号2桁でも山口史浩監督は「1、2番手の投手です」と目を細めた。観戦した母・幸枝さん(48)も好投を演出。「朝は好物の赤だしのお味噌汁とサケのおにぎり2個を食べさせました。今夜は息子の大好きなハンバーグにします」と声が弾んだ。

 校訓の一つに自宅学習を勧める「五時下校」がある進学校。キャリアウーマンのネタで大ブレーク中のお笑いタレント・ブルゾンちえみの母校だ。指揮官が「OGに負けないよう頑張りたい」と言えば、中村も「これを機に大安寺の名前を広めていきたい」と意気込む。高校野球の「キャリア」が始まったばかりの1年生。35億の地球上の男の中で、とびっきりの光を放った一日だった。

 ◆中村 源太(なかむら・げんた)2001年(平13)6月14日生まれ、岡山市出身の16歳。陵南小2年からソフトボールを始める。岡山大安寺中教校前期課程では軟式野球部に所属し、中2春から投手。50メートル走6秒8。遠投110メートル。1メートル71、66キロ。右投げ右打ち。

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2017年7月18日のニュース