【埼玉】ユニ盗難?花咲徳栄・西川 “手作り背番号”で3戦連発

[ 2017年7月18日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権埼玉大会4回戦   花咲徳栄8―2武蔵越生 ( 2017年7月17日    大宮公園 )

<花咲徳栄・武蔵越生>9回1死、ランニング本塁打を放ち生還する花咲徳栄・西川
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 第99回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の地方大会は17日、44大会311試合が行われた。埼玉大会で花咲徳栄の西川愛也外野手(3年)が3試合連続本塁打。東東京大会では関東第一・石橋康太内野手(2年)が満塁本塁打を放った。18日は32大会192試合が行われる。

 走った、走った。バックホームより早く本塁を奪い取った。花咲徳栄・西川が9回に高校通算29号のランニング本塁打。高い飛球が中堅前に落ち、相手が処理にもたつく間に、100メートルを11秒台後半で駆け抜ける俊足を飛ばした。今大会3試合連続本塁打。プロ注目の逸材が、3安打2打点と大暴れした。

 背番号「7」が、いつもより細長い。アクシデントがあった。加須市内の寮。3回戦で大宮南を破った15日に洗濯し、干してあったユニホームがなくなった。前夜の支度中に気づき、「どうしよう」と大慌て。「誰か間違って持っていったんだったら名乗り出てくれ!」と呼び掛けたが、返事はなかった。

 総出で捜したが、見つからない。1年生部員から証言が出てきた。「15日の夜、洗濯場に知らないおじさんがいた。目が合って逃げた」。気が動転し、追いかけられなかったという。背番号は部で取り置いていた中から「17」が見つかり、「7」を切り取って新しいユニホームに縫い付けた。県高野連から「手作りユニホーム」での出場許可が下り、無事に出場できた。

 消えたのは西川のユニホームだけ。盗難の疑いがあることから、警察に被害届を出すことも検討中だ。この試合、第1打席は遊飛凡退。動揺を感じさせたが、その後は普段通りの力を出した。村上直心部長は「影響しているのかなという雰囲気があった。(3回に安打が)1本出てからは良かった」と話した。

 ◆西川 愛也(にしかわ・まなや)1999年(平11)6月10日、大阪府生まれの18歳。小6ではオリックスジュニアでプレー。浜寺ボーイズでは全国大会出場。花咲徳栄では1年秋からベンチ入りし、2年で春夏甲子園に出場。1メートル80、81キロ。右投げ左打ち。

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