【ソフトB上林 手記】球宴の思い出は…イチが松井に蹴り

[ 2017年7月15日 08:47 ]

マイナビオールスターゲーム   全パ6―2全セ ( 2017年7月14日    ナゴヤD )

1回2死一塁、筒香の打球を捕球し、笑顔の上林
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 2017年の球宴は22選手が初出場というフレッシュなメンバー。プロ4年目を迎えたソフトバンク・上林誠知外野手(21)もその一人だ。前半戦で打率・286、9本塁打とブレークし、ファン投票で選出された。「初めての夢舞台」に立った21歳が、スポニチ本紙に手記を寄せた。

 試合は緊張し、ふわふわした気持ちだったけど楽しかった。夢のような時間でした。

 選ばれて以来、オールスターの思い出を聞かれることが多くなりました。テレビで見た記憶はほとんど、ありませんが、一番、印象に残っているのは1999年の第1戦。MVPは2ランを打った巨人の松井さんだったんですが、表彰式では先に上原さんからホームランを打ったイチローさんが、松井さんに蹴りを入れるんですよ。バラエティー番組で見る機会があり、凄く、記憶に残っています。シーズンの真剣勝負の緊張感とまた違った空気感だと思います。

 自分自身、何か特別なことをやるような性格ではないし、今回は積極的に「打てる」と思える球は振ろうとだけ考えました。特に低めは通常ストライクゾーンからボール2個分くらいは自分のヒットゾーンだと思う。第2戦も打席に立つ機会があれば注目してほしいと思います。1本、ヒット打ちたいです。

 知り合いを増やしたいのもあります。多くの選手と話したいし、自分の引き出しを増やせればいい。一見、こわもての先輩にも勇気を持って話しかけてみたいです。ただ、同学年に負けたくないのはあります。巨人・田口は僕の名前を挙げたみたいですが、対戦したら絶対、打ちたい。15年のファーム日本選手権では投ゴロに打ち取られたし、やり返したい。あと1つ上ですが、内川さんの自主トレで一緒の鈴木誠也さんは意識しています。

 今季は開幕まで、不安の方が大きかった。ただ、1軍に定着すると「もっと、できる」との思いが強くなりました。オフに体重が10キロ増え、88キロまで成長できたこともパワーの面では大きかったのかなと思います。開幕後、82キロまで減ったこともありますけど、現在は84〜85キロを維持するよう、きつくても筋力トレーニングは欠かせません。後半戦は来季、目標を立てやすいように前半よりいい成績を残したいですね。(福岡ソフトバンクホークス外野手)

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2017年7月15日のニュース