パナソニック ルーキー吉川が快投14K スカウト陣も色めき立つ

[ 2017年7月15日 13:42 ]

都市対抗野球第2日 1回戦   パナソニック3―2三菱自動車岡崎 ( 2017年7月15日    東京D )

<都市対抗 三菱自動車岡崎・パナソニック>5安打2失点で完投勝利をおさめたパナソニック・吉川
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 頼もしいルーキーが出現した。関大からパナソニックに入社した吉川峻平投手が三菱自動車岡崎相手に14奪三振の快投。2失点に抑え初登板初勝利を飾った。

 1回、いきなり三者三振でスタートすると2回も死球を出したがアウトはすべて三振。3回はシンカーが高めに浮いてソロアーチを浴びたが、この回も3三振。ネット裏のスカウト陣も3回9奪三振に色めき立った。

 昨年、神宮大会で対戦したため、吉川を研究・分析した明大の田中武宏コーチは「ストレートが速くなったのと、シンカーの質が変わったというか良くなった。右打者にシンカーをあまり投げられていなかったが、きょうは投げられてるものね」とスタンドから吉川の成長を感じ取っていた。

 関大北陽2年秋から投手となり「何か決め球を持ちたい」と変化球に取り組んだ。フォークボールは使いものにならず、たどりついたのがシンカーだった。関大4年時には阪急で活躍した関大OBの山口高志氏から「左手の使い方が大事やぞ」とアドバイスを受け急成長。入社1年目ながらエース格となって東京ドームの初戦を任された。

 「まだ勝ちがつく投手にはなってません。社会人でしっかり鍛えて上(プロ)にいければいいと思ってますが、まだ具体的なことは考えてません」とまずは都市対抗。MAX148キロに必殺シンカー。昨年は初出場のきらやか銀行にタイブレークで敗れたパナソニック。“都市対抗七不思議”の一つといわれたV経験なしのトヨタ自動車が昨年優勝。あとはパナソニック。頼もしいルーキーの出現で、一気に流れに乗れそうだ。

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