【フレッシュ球宴】楽天・藤平「3者連続なら…」直球勝負でMVP逃した

[ 2017年7月14日 05:30 ]

フレッシュオールスターゲーム   全イ0―0全ウ ( 2017年7月13日    静岡・草薙 )

<全イ・全ウ>1回無失点2Kの全イ・藤平
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 フレッシュオールスターゲームが13日、静岡・草薙で行われ、全イースタンと全ウエスタンが9回規定により、史上初の0―0で引き分けた。通算成績は全ウ選抜の27勝20敗6分けとなった。楽天・藤平尚真投手(18)が1回無安打無失点、2奪三振で優秀選手賞を獲得。2本の二塁打を放ったソフトバンクの曽根海成内野手(22)がMVPに選出され、賞金100万円を獲得した。

 優秀選手賞の藤平は「3者連続ならMVPだったのに…」と悔しがった。2回のマウンドに上がるとソフトバンク・栗原を145キロ直球、オリックス・杉本は129キロのスライダーで2者連続の3球三振に斬った。

 3人目の中日・石岡も直球で追い込んだ。「直球を待っている」と分かったが直球一本で最後は捕邪飛。「スライダーやフォークで空振り取るのは簡単」とあえて直球勝負を挑んでMVPを逃した。

 昨年、優秀選手賞に輝いた同僚のオコエに「100万円取ってこい」と背中を押された。賞金50万円で「ウブロ」購入には近づいた。同じ高卒ドラフト1位の大先輩・田中将大(ヤンキース)がアンバサダーを務める高級時計を「プロ野球選手っぽくなりたい」と憧れる。

 6月16日の阪神戦(甲子園)で1軍デビュー。5回2失点で黒星を喫したが、与田投手コーチは「直球を磨けば1軍に戻ってくる」と期待する。この日は13球中12球が直球。藤平は「後半戦は1試合でも貢献したい」と目を輝かせた。(君島 圭介)

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