【神奈川】神奈川唯一の連合チーム 初戦で涙 女子マネ「幸せでした」

[ 2017年7月12日 18:51 ]

第99回全国高校野球選手権神奈川大会1回戦   相模原青陵・神奈川総合産0―10秦野 ( 2017年7月12日    秦野 )

試合後の引退式で挨拶する相模原青陵・新田希美花マネージャー
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 神奈川唯一の連合チームとなった相模原青陵・神奈川総合産の「初めての夏」は1回戦で幕を閉じた。秦野に0―10で6回コールド負け。相模原青陵にはたった一人の3年生がいる。女子マネジャーの新田希美花だ。「最後の夏に連合チームで出られて幸せでした。総合産業の3年生3人と一緒に引退できることが一番の幸せです」。そう語った表情には、3年間の苦労とそれをやりきった達成感がにじんでいた。

 両校は2年前の秋季大会から連合チームを結成してきたが、夏の大会は初めて。新田は入部してすぐに同級生の部員が辞めために一人になったが「ここで諦めるのは悔しい」との思いからマネジャーを続けた。連合チームの難しさを感じながらも、神奈川総合産の3年生3人とは支え合ってきた。

 その一人が、主将を務めた正谷だ。この試合は3番・捕手で出場し、初回には左中間二塁打を放って、ナインを鼓舞した。「ずっと一緒に練習してきたので違うチームという意識はない。来年は悔し涙ではなく、嬉し涙を流してほしい」と後輩たちに期待した。

 全国最多196校が参加した神奈川大会。短い夏が終わったが、新田は「マネジャーをやらせてくれてありがとう。ありがとうという気持ちしかないです」と、素直に感謝の気持ちを口にした。

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2017年7月12日のニュース