【稲葉という男】実直な性格 全力疾走 大谷「人間として尊敬する」

[ 2017年7月12日 05:46 ]

侍ジャパンの合宿で談笑する(左から)稲葉氏、原氏、小久保監督
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 稲葉氏は実直な人柄でリーダーシップに優れている。入団前から憧れの人物に挙げていた日本ハム・大谷が「グラウンドに落ちているゴミがあれば拾い、全力疾走もする。選手だけでなく人間として尊敬する」と話したことがあるが、それが全てを物語る。

 侍ジャパンの打撃コーチとして巨人・坂本勇、日本ハム・中田、DeNA・筒香といった主力野手との信頼関係は厚い。指導力も高く、15年秋のプレミア12で不調だった坂本勇には「テークバック時に体が凝り固まってバットが出てこなくなっている」と指摘し復活させたこともある。今年のWBC強化合宿では野手陣のメニューに全体でのダッシュを取り入れ、雰囲気づくりにも一役買った。

 メディアにも真しに対応する。現役最終年の14年1月。自主トレ取材であいさつすると立ち止まり両手で名刺を受け取って「よろしく」と笑顔で応じてくれた。相手の目を見て一つ一つ質問に丁寧に答えてくれる。もちろん、メディアへの発信力も高く、明るい話題を提供してくれそうだ。 (柳原 直之)

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2017年7月12日のニュース