【西東京】都三鷹中教校・清水 7回ノーヒッター「完封も人生初なのに…」

[ 2017年7月10日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権西東京大会1回戦   都三鷹中教校7―0都青梅総合 ( 2017年7月9日    上柚木公園 )

<都三鷹中教校・都青梅総合>7回参考ながらノーヒットノーランを達成した都三鷹中教校・清水
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 第99回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の地方大会は9日、29大会295試合が行われた。西東京大会では都三鷹中教校の清水聖也投手(3年)が都青梅総合戦で7回参考ノーヒットノーランを達成。埼玉大会では北本の双子プレーヤーで、田辺青(じょう)投手(3年)と田辺空(そら)内野手(3年)の「青空」ツインズが活躍し、初戦を突破した。10日は22大会で192試合が行われる。

 淡々と投げていた清水が思わずガッツポーズを決めた。最後の打者を二ゴロ併殺に仕留めて7回参考ながらノーヒットノーランを達成。「完封も人生初なのに…。6回から打たれてないと気づいて(アウトを)欲しがらないように気をつけた」とはにかんだ。

 1年夏からベンチ入りした1メートル75の右腕。1年秋から背番号1を背負ったが、丸山優介監督は「授業中に内職(授業以外の勉強を)したり、自分だけ新しいボールを使ったり、少してんぐになっていた」と春はエースを剥奪。清水は「悔しかった」と日常生活から見直し、食事にも気を使った。白飯を1食で5杯、体重は入学時から15キロ増の75キロ。2月には趣味のサイクリングで西東京の全球場を回り、足腰を鍛えた。

 最後の夏、重みを増した130キロ台後半の直球とスライダーやツーシームを交えた。6回には女房役・安田にランニング満塁本塁打が飛び出すなど打線も援護した。3四球を許したが初回の3者連続三振を含む5奪三振。7回無死一塁からの二ゴロが走者と交錯し、一度は二塁内野安打と判定されたが大会本部などの協議の結果、守備妨害となって記録達成となった。

 都立の中高一貫校で進学校。清水も筑波大志望と国立大志望者が多い。文武両道で4年ぶりの初戦突破。「なんとか勝ち抜いてまずは(18日の4回戦で)八王子学園八王子と戦いたい」と前年代表との対戦を見据えた。

 ◆清水 聖也(しみず・せいや)1999年(平11)7月20日、東京都日野市生まれの17歳。小6から日野イースタンジュニアで野球を始める。中高一貫の三鷹中教校に進学し中2から多摩中央シニアでプレー。家族は両親と妹。1メートル75、75キロ。右投げ左打ち。

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