【追球】送球線上に立ったまま…西武シュリッター 一瞬のスキが分岐点に

[ 2017年7月9日 09:50 ]

パ・リーグ   西武2―4楽天 ( 2017年7月8日    Koboパーク宮城 )

<楽・西>8回無死一、二塁、今江の送りバントを失策するシュリッター
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 投手の仕事は投げるだけではない。西武・シュリッターのフィールディングへの意識が勝負の分岐点になった。同点に追いついた直後の8回だ。無死一塁で聖沢の犠打を捕手・炭谷が処理。二塁は間に合わず一塁へ送球を試みたが、1メートル95の右腕は打球から目を切り、炭谷と一塁を結ぶ線上に立っていた。

 そのまま送球すれば、助っ人に直撃する危険性もあった。炭谷は「投げようと思ったけど悪送球で(ピンチを)広げてしまうのも怖い」とすぐに投げられなかったため一塁も間に合わずピンチを広げた。線上にいたのは仕方ないが、集中力を切らさず小さくかがめば防げるミスだった。

 シュリッターは今江の犠打処理も素手でつかめず失策。無死満塁でアマダーに決勝打を浴びた。馬場内野守備走塁コーチは「立ったままでいるとね。二度とないようにしないと」と指摘。高速ツーシームを武器に防御率1・64のセットアッパーだが、勝負は細部に宿る。このミスを教訓にしなければならない。 (平尾 類)

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