マエケン マーに並んだ7勝 指揮官は後半戦ローテ入り示唆

[ 2017年7月9日 05:30 ]

インターリーグ   ドジャース4―1ロイヤルズ ( 2017年7月7日    ロサンゼルス )

<ドジャース・ロイヤルズ>4回、シーガーの右前打で二塁から生還する前田(右)(AP)
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 ドジャースの前田健太投手(29)が7日(日本時間8日)、ロイヤルズ戦に先発し、5回4安打1失点で7勝目を挙げた。7勝は同学年でライバルのヤンキース・田中将大投手(28)に並ぶ日本投手最多の勝ち星となり、日米通算120勝目。前半戦最終登板で結果を残し、後半戦の先発ローテーション入りを手中に収めた。

 今季から取り組んでいるカットボールがさえた。2回に4番ホスマー、6番ムスタカスと左の強打者の内角に投げ込み、いずれも空振り三振を奪った。

 「ここまで自信のある球になるとは思っていなかった。左打者への幅が広がった」。5回は2死三塁で2番トーレスを「カットの握りでスライダー気味」という新たな変化球で空振り三振に仕留めた。0―1の4回には自ら逆転劇を演出。左前打で2死一、二塁と好機を広げた。同点に追いつくと、さらに二塁走者としてシーガーの右前打で激走し、スライディングで勝ち越しの生還を果たした。

 前半戦最後の登板で7勝目を挙げ「開幕したころより、かなり(調子が)良くなっている」と手応えを口にする。「将大は特別で、刺激をもらえる存在」と言う田中に並ぶ勝ち星。先発登板は14試合で、田中よりも3試合少ない中でライバルに追いついてみせた。

 今季は開幕から安定感を欠き、6月上旬にローテーションから外れて中継ぎに回った。それでも投手陣に故障が相次いだこともあって暫定的に先発に復帰。前回は5失点で今季最短の3回2/3で降板したが、正念場のマウンドで結果を残した。

 「5回で代わったのがちょっと悔しい」と決して満足はしていないが、「朗報」も舞い込んだ。後半戦の起用法について、デーブ・ロバーツ監督は「オールスター休みに検討するが、ケンタ(前田)は先発枠に入るのではないか」と期待。後半戦でも勝ち星を積み上げ、先発投手の地位を不動のものにする。

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