プロ野球は前半戦大詰め、メジャーに高校野球も…ファン待望“熱い夏”スタート

[ 2017年7月8日 11:40 ]

神宮球場前の七夕の飾りにはヤクルト・畠山の「1日も早く復帰できますように」という願いが書き込まれた短冊が…
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 プロ野球は前半戦の大詰め。パ・リーグは開幕から首位を守った楽天が99日目にして2位に。入れ替わって大本命とされるソフトバンクが首位に浮上した。消化試合が楽天が8試合少ない状況が、今後の戦局にどう影響するかも注目だ。

 13年の日本一以来の頂点を目指す楽天。勢いが落ちたと言うわけではない。交流戦の最終盤でリードオフマンの茂木が右肘骨挫傷で離脱したが、7日から1軍の練習に合流した。開幕からの快進撃を支えたのは「モギペゲ」の1、2番コンビ。強力打線の看板打者が復帰すれば、再び楽天が勢いづくだろう。何よりも2年目を迎えた梨田監督が、チームに安心感を与えているという。「勝負は後半」と無理をすることなく、前半は少しでも体の状態に不安を覚えた選手については、大事に体調面の整備を最優先させてきた。茂木が復帰し余力を持って突入する後半戦、まだまだソフトバンクと熾烈な争いが続くだろう。そして3位・西武も不気味な存在だ。黄金時代を担った辻監督のもとで、しぶとさが出てきた。パ・リーグの後半戦の大きな鍵を握る存在だ。

 セ・リーグは7日に貯金を21とした広島1強は、なかなか崩れそうにない。貯金5の2位・阪神、貯金1の3位・DeNAにヒタヒタと迫ってきたのが中日だ。5月17日に最大12あった借金も、7日で借金4まで戻した。3、4月で5つの負け越し、5月も5つの負け越しだったが、6月は14勝9敗で5つ勝ち越し。3位のDeNAとは2ゲーム差まで迫った。あとは巨人がどれだけ意地を見せるかで、クライマックス・シリーズ進出争いはし烈になりそうだ。

 その後半戦を前に行われるのが球宴。日本よりも一足早く、メジャーリーグでは11日(日本時間12日)に球宴が開催される。10日(同11)はホームランダービー。ヤンキースの新人王視覚保有者でメジャー最多の29本塁打をマークし、59打点でア・リーグ2部門トップをジャッジに大きな注目が集まっている。これまたルーキーでナ・リーグトップタイの24本塁打をマークしているドジャースのベリンジャーとともに、若い力はやはり魅力的。まずは「ミッド・サマー・クラシック」と呼ばれる球宴でスター選手のプレーを堪能したい。日本は14、15日の球宴を経て17日に後半戦が始まる。もちろん高校野球の季節でもある。

 多くの野球ファンが、愛するチームの勝利を祈ったであろう七夕の夜。ワクワクするプレーや試合で「どうか野球界が盛り上がりますように」と願ってみた。(記者コラム・春川 英樹)

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2017年7月8日のニュース