ロッテ「七夕の悲劇」払しょく 19年前も出場の福浦がV犠飛

[ 2017年7月8日 05:55 ]

パ・リーグ   ロッテ3―1オリックス ( 2017年7月7日    ほっと神戸 )

9回、1死満塁、代打で決勝左犠飛を放つ福浦
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 ロッテが「七夕の悲劇」を払しょくした。1―1の9回。1死満塁から代打で登場して決勝の左犠飛を放った福浦は「いいところで使ってくれたので何とかしたいと思った。安打ならと思ったけど、最低限です」。そう言ってうなずくと、「知ってますよ。勝ってよかったね」と目尻を下げた。

 41歳が思い出していたのは、98年7月7日だ。「3番・一塁」で先発出場し、この日と同じ左犠飛を放ったが、プロ野球新記録の17連敗を喫した。ロッテが神戸で七夕に試合をするのは、実にこの時以来。現役では唯一となる当時を知る福浦が、19年前の悪夢を歓喜に変えた。

 伊東監督も「はぁ、しんどかった。(福浦と井口の)2人とも打点を挙げてくれた」とベテランの活躍を喜んだ。「一つでも勝てるようにしていきたい」と願いを込めた福浦。七夕の夜、新たな歴史が刻まれた。 (町田 利衣)

▼ロッテの98年7月7日オリックス戦 先発・黒木が8回まで2安打1失点の力投。しかし2点リードの9回2死一塁で、プリアムをカウント1―2と追い込みながら、左翼に運ばれる同点2ランを被弾。黒木はしゃがみ込んで動けず、ベンチに戻ると号泣。試合は延長12回に代打・広永に満塁弾を打たれサヨナラ負け。プロ野球ワースト記録の17連敗。その後、連敗は18まで伸びた。

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2017年7月8日のニュース