金本監督、マイコに脱帽「今年対戦した投手で一番よかった」

[ 2017年7月8日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―5巨人 ( 2017年7月7日    甲子園 )

7回裏1死一、二塁、原口が左飛に倒れて厳しい表情の金本監督(右)
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 脱帽だった。5安打1得点の敗戦。相手が悪かった―。そう思わせるほど巨人・先発マイコラスの状態は絶好調。阪神・金本監督も賛辞を贈らざるをえなかった。

 「まあ今日のマイコラスはね…。今年、対戦した投手の中で一番よかったんじゃないか。もう直球の切れもカット気味のスライダーも、あれだけのキレキレを見せられると。ある意味、ちょっと今日は難しかったなと思えるしね。打線は責められないと思う」

 2点を追う初回に上本のソロで反撃開始と思われたが、「口火」はあっさりと消し止められた。150キロ台の直球、140キロ台のスライダー、120キロ台のカーブ…。球威、制球、緩急を兼ね備えた助っ人右腕の前に8回まで4安打1得点と猛虎打線は手玉に取られた。特に2回から6回までは四球の走者を1人出すのが精いっぱい。6日のDeNA戦で勝利の立役者となった中谷、原口もそろって無安打に封じられた。原口は「今までの対戦より、よかった」と振り返り、中谷も「しっかり打たないといけないので…」と肩を落とした。

 打線は水もの。打てない日もある。しかも相手が難敵なら、なおさらだ。とはいえ、今後、常勝軍団への道のりを歩む上で避けては通れない道もある。だから、指揮官は「でもやっぱり打者は、ああいう球を打てるように練習してほしい。ちょっと甘くなった球を狙い打つというかね」と発展途上の若虎に好投手を打ち崩すための工夫を求めることも忘れなかった。(惟任 貴信)

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2017年7月8日のニュース