阪神・大山 悔しすぎるドラ1対決…浜口に完敗「結果出せなかった」

[ 2017年7月6日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―4DeNA ( 2017年7月5日    横浜 )

<D・神>5回、併殺に倒れ肩を落として金本監督(左)の前を通り過ぎる大山
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 阪神は5日、3位・DeNAと敵地・横浜で対戦し1―4で敗れ、連勝は2でストップした。3試合連続で「5番・一塁」で先発したドラフト1位の大山も同1位の相手先発・浜口の前に2度の好機で凡退するなど2打数無安打で「1位対決」に完敗した。

 悔しさだけが残った。1点を追う5回の大山の打席が勝負の分かれ目となった。先頭の3番・糸井、続く福留が続けてストレートの四球で出塁。大山も2球ボールを選び10球連続ボールとなり、マウンド上の浜口は明らかに焦っていた。だが、次球の見逃せば明らかにボールだった外角チェンジアップを空振り。浜口に一呼吸与えると、続く内寄り直球に詰まり最悪の1―5―3の併殺打。好機は一気にしぼんだ。

 「真っすぐとかチェンジアップとか、試合になったら関係ない。チームに貢献できる結果を出せなかったことが一番です」

 金本監督は采配の意図を説明し、ルーキーをかばった。「ベンチが“待て”のサインを出せば良かったんだろうけど。でも、あまり制限してもというのもあった。思い切っていってほしいというのもあったしね。使っている以上はこっちが責任を持たないと」。

 先制機も逃した。初回2死一、三塁では全5球変化球勝負の前に空振り三振。3回2死から四球こそ選んだが、初対決となった左腕の前に2打数無安打。同じルーキーに後塵(こうじん)を拝した。

 舞台となった横浜は学生野球の終戦を迎えた地でもあった。昨年11月1日。関東地区大学野球選手権の2回戦・中央学院大戦に敗れアマチュア野球生活に幕を閉じた。「プロの世界で活躍することが、今まで育ててくれた人への感謝になると思う」と試合後に誓っていた。あれから8カ月。2試合連続でお立ち台に立つなど成長したが、プロではまだまだな部分が多い。

 チームとしても浜口から6四球をもらいながら、奪った得点は2回の梅野の犠飛による1点のみで12残塁。先輩野手陣も相手新人を攻略することはできず、対浜口は2戦2敗となった。

 ゲーム差は1となり、6日も敗れれば同率で並ばれる。前半戦、最大のヤマ場だが、大山にもリベンジの機会はあるはず。「切り替えるというか、今日のことをしっかり反省して、やっていかないといけない」。試練を乗り越え、期待に応えるのが猛虎のドラフト1位の使命でもある。(巻木 周平)

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