楽天・則本「ラッキー」9勝 負ければ今季初首位陥落ピンチ救った

[ 2017年7月5日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天5―1ロッテ(6回表終了降雨コールド) ( 2017年7月4日    ZOZOマリン )

<ロ・楽>雨が降りしきる中で力投を見せる則本。5回1失点で9勝目を挙げた
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 楽天のエース・則本が「5回完投」で約1カ月ぶりの勝利を挙げた。5―1とリードした6回表が終了した時点で雨脚が強くなり降雨コールド。91球でリーグトップの9勝目を手にし「ラッキーな勝利」と振り返った。

 幸運は自ら引き寄せた。初回は際どいコースの球がボールに判定された。2四球とリズムを崩し、鈴木の同点適時打を許した。しかし、そこからの修正力が真骨頂だ。「真ん中でもいいから振らせようと切り替えた」と、2回以降は完璧に抑えた。濡れた球が抜けないように力を抜いたのも奏功。5回は中村、田村に続き、サントスは追い込んでから146キロの外角直球で空を切らせて圧巻の3者連続三振に斬った。

 6月15日のヤクルト戦で敗れ、連続2桁奪三振の記録も途切れると、肉体的、精神的疲労があふれた。首脳陣の配慮で中10日、中7日のゆったりローテーションで臨み6月8日のDeNA戦以来、3試合ぶりの白星。「ブルペンから調子が良かった」。疲労も抜け、崩れていた上体のバランスも矯正し、本来の姿を取り戻した。

 ソフトバンクが勝ったため、負けていれば今季初めて首位を陥落するところだったが、連敗を2でストップ。梨田監督は「(則本は)よく投げてくれた。これからも一試合一試合やってきたい」。エースの復活でチームの勢いを再点火する。 (黒野 有仁)

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