西武・辻監督「心の中で握手」森コーチ築いた救援陣が鎮魂の好継投

[ 2017年7月5日 05:30 ]

パ・リーグ   西武4―1日本ハム ( 2017年7月4日    東京ドーム )

<日・西>勝利投手の野上は他界した森投手コーチのユニホームをファンに向けて掲げる
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 西武・辻監督は頼もしそうにマウンドを見つめた。7回から牧田―シュリッター―増田の勝利の方程式で万全リレー。ブルペン担当を務めてきた森投手コーチの通夜と告別式の日に連勝を収め、「後ろ3人はいつもより気持ちが入っていた。この2勝はタイミング的にも勝てて良かった」と目を細めた。

 迷わなかった。6回1失点の野上に代え、7回から牧田を投入。防御率0点台のアンダーハンドは2安打を許すも、大谷をスライダーで見逃し三振に仕留めた。8回はシュリッターが3人斬り。最終回は増田が11球全て直球勝負で挑み、今季16セーブ目で締めた。

 午前中に行われた告別式には1軍全員で参列した。焼香を終えた辻監督は「久々に慎二の顔を見た。本当に穏やかで…」と言った。西武での現役生活は重なっていないが「活躍に魅力を感じ、ずっと気にしていた」存在だった。今季は監督とコーチとして接し「(現役時は)茶髪でロン毛。やんちゃなのかなと思ったけど、紳士的で心の優しい人」と信頼を寄せた。

 3―2で勝利した6月24日のソフトバンク戦での会話が最後となった。「試合に勝つと、ブルペンにいる慎二と一番最後に握手する。これからもずっと勝利のときにそれを思い出す。心の中で握手をして、いい報告ができればいい。選手たちの心の中に、ずっと一緒に戦ってくれる」としみじみと口にした。

 試合前には選手だけでミーティングを敢行。浅村主将を中心に「慎二さんのためにも頑張ろう」と声を掛け合った。断ち切れない思いはある。その中で、牧田は「引きずっても仕方がない。それは慎二さんも求めていない」と強調した。

 6月11日以来の連勝で貯金は6。「慎二さんのために一つでも多く勝利を届けられるようにしたい」と増田。志半ばでこの世を去った森コーチに、結果で報いる。 (馬渡 雄介)

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