打撃センスも注目!興国エース植田 42年ぶり甲子園へ「勝利につながる一本を」

[ 2017年7月4日 17:22 ]

 140キロ中盤の速球を投げ込む興国のエース植田は、その打撃センスにも注目が集まる。昨冬に台湾遠征した大阪府選抜でも履正社・安田、若林とともに中軸を任されるなど、府内屈指の左打者だ。

 「勝利につながる一本を打ちたいです」

 田中英樹監督は1年時の一昨年秋から、植田を中心としたチームづくりを進めてきた。バットコントロールが良く、広角に打ち分けられる中距離ヒッター。今春から就任した元ロッテの喜多隆志部長も「意識が高くなってきている」と打者としての成長も認める。

 「夏は独特の緊張感がある。(上宮太子との)舞洲での試合は現チームでは初めてでした。夏に近い緊張感を経験できたのは、良かったと思います」

 今春の大阪大会5回戦・上宮太子戦は、3番右翼での先発出場。夏のメーン会場となる舞洲(現・シティ信金スタ)での一戦は、初回のバッテリーミスから浮き足立ち、1―3で敗れた。植田も無安打。チームにとって悔しい結末も、3番打者は来る夏へのプラス材料としてとらえる。

 「試合の入り方も勉強になったし、負けはしましたが、チームの浮上につなげられる試合だったと思います」

 大阪桐蔭、履正社の壁は厚いが、その分やりがいもある。「届かないところではない」。75年夏以来42年ぶりの甲子園へ、投打でチームをけん引する。

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2017年7月4日のニュース