金本阪神 ワーストタイ7連敗 虎党異例2回から“気合入れろコール”

[ 2017年6月30日 05:50 ]

セ・リーグ   阪神0―2中日 ( 2017年6月29日    ナゴヤドーム )

<中・神>7回、遊ゴロで一塁に駆け込む大山
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 阪神は29日の中日戦(ナゴヤドーム)で2試合連続、今季7度目の零敗に沈み、金本知憲監督(49)の就任後では昨季1度あったワースト7連敗に並んだ。起爆剤として「6番・一塁」に抜てきされたドラフト1位・大山悠輔内野手(22)は2打数無安打1四球に終わり、試練の先発デビューになった。

 異様な雰囲気の中で大山は最初の打席を迎えた。普段なら大差劣勢の試合終盤に応援席から起こる「気合を入れろっ!タイガースっ!」のコールが早くも2回の攻撃前に響いていた。1死二塁の好機で大野に対峙(たいじ)。フルカウントからの6球目、内角低め直球を冷静に見極めた。過去2度の代打はいずれも空振り三振。プロ初の出塁になった。

 連敗の日々、低調な攻撃陣。福留の休養もあり、苦境打開の願いとともに初先発で送り出された。4回2死無走者では2ストライクから大野の直球に押されて右飛。7回は先頭打者で代わった又吉の内角直球にバットを折られて遊ゴロに倒れた。9回1死では代打高山を送られて無念の交代。期待の大器といえど、いまの停滞ムードの中では試練の先発デビューになった。

 「(緊張感は)ありました。結果が全てなので…。結果が全てです。(課題は)たくさんあります」

 この舞台にたどり着くまでの道のりは平たんではなかった。オープン戦は計15打数5安打ながら球団方針で開幕後は2軍で土台作りに努めてきた。ウエートトレーニングは週4回。大学時代には経験のなかった追い込みに体は音を上げた。

 「始めは筋肉痛がひどかったです。朝のアップで“足を上げるだけで痛い”とか。そのレベルでしたね」

 歯を食いしばって妥協は許さなかった。「元々の力が足りてない。早く1軍に上がれる力を付けないといけない」。今春キャンプ終了時点に比べれば約5キロの増量。打球の質や飛距離にも効果が出始め、18日の初昇格につなげた。

 本職とは違う一塁守備ではゴロとフライを1つずつ処理し、6回無死二塁からのバント処理では鋭い出足を見せるなど懸命に守った。奮闘の新人も起爆剤にはなれず、7連敗。30日に戻る本拠地の甲子園球場で再起を期す。ドラフト直後に大山は言った。「プロに入るだけじゃなく活躍するのが目標です」。猛虎に吹き込む新風に期待だ。(巻木 周平)

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