【石井一久視点】ダルビッシュが球場支配し、田中が丁寧に試合つくった

[ 2017年6月25日 08:25 ]

ア・リーグ   ヤンキース2―1レンジャーズ ( 2017年6月23日    ニューヨーク )

<ヤンキース・レンジャーズ>8回2死一、二塁、ガロをニゴロに打ち取り雄叫びを上げる田中
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 レンジャーズ・ダルビッシュが球場を支配し、その重圧の中でヤンキース・田中が丁寧な投球で試合をつくったという印象だ。この日のダルビッシュには3つの決め球があった。初回、売り出し中の大砲ジャッジに対し、緩い縦のカーブで空振り三振。カウント球でなく、勝負球として使ったことで、ヤンキース打線は、直球とスライダー以外にカーブも頭に入れないといけなくなった。精度の高い球種を3つケアするのは、打者には至難の業だ。

 田中は高低に加え、両サイドを使った投球。「ハ」の字のようにベースの外から中に入ってくるバックドアとフロントドア以外に、左打者なら内角に食い込むスライダー、外角に逃げていくツーシーム、スプリットという逆「ハ」の字の軌道も効果的だった。

 今季は追い込むまでに打たれるケースが目立っていた。ダルビッシュと違い、動く球を主体とする投手なので、打者もその軌道に目付けをしてくる分だけ、甘くなった時に痛打される。奪三振の数は多いようにボール自体が悪いわけではない。追い込むまでのアプローチ次第で、このような投球はできる。(スポニチ本紙評論家)

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