中日・小笠原 新Gキラーだ!先発2戦2勝「次はゼロで抑えます」

[ 2017年6月25日 05:30 ]

セ・リーグ   中日8―2巨人 ( 2017年6月24日    東京ドーム )

<巨・中>プロ初完封勝利は逃したものの笑顔で松井雅(右)からウイニングボールを受け取る小笠原
Photo By スポニチ

 あと2死だった。中日の小笠原はマギーの弾道を見届けながら、顔をしかめた。

 「(森監督から9回も)行くなら“完封しろ”と言われていたので、悔しかったです。(完封勝利は)僕にはまだ早いのかなと思います」

 8回を終えて127球。プロ初の完投と完封を懸け、志願で続投した。1死二塁からマギーに2ランを被弾。森監督は「点を取られたら代えると決めていた」と交代を告げた。

 それでも、自己最長の8回1/3を投げ4安打2失点で今季2勝目。巨人戦は昨年9月4日のプロ初勝利に続き、先発で2戦2勝だ。9人全員右打者が並んだ相手に内角攻めを貫徹。坂本勇は初回1死二塁で全4球を内に集めて二飛に仕留め、6回1死一塁でも内角低めの球で三ゴロ併殺に仕留めた。「僕の生命線はインコースの真っすぐ」と胸を張った。

 「不動心」。春季キャンプ前に帽子のつばに書き込んだ。1年目の昨季、好投しながら援護に恵まれずデビューから5連敗を喫し「気持ちが揺れるところがあった。今年は負けても打たれても不動の心で臨もうと決めた」。前回16日の西武戦は菊池との左腕対決に8回5失点と完敗したが、心は折れなかった。

 新たな巨人キラー。お立ち台では「僕にとって満足しないピッチング。次はゼロで抑えます」と宣言した。 (徳原 麗奈)

 ≪中日新人東京D連勝は佐藤秀樹以来≫小笠原(中)は東京ドームでの巨人戦は昨年9月4日に続き先発2連勝。新人で東京ドームで先発勝利を挙げた中日の投手が、同球場で連勝したのは93、94年に3連勝した佐藤秀樹以来2人目だ。中日の10代投手が巨人戦で完封すれば、87年の近藤(2度)以来だったが今回はお預け。19歳の小笠原は10月生まれで、チャンスを残す。

続きを表示

この記事のフォト

2017年6月25日のニュース