楽天、今秋ドラ1候補は立命館大・東!ノーヒッター2度の左腕

[ 2017年6月23日 05:30 ]

立命館大の左腕・東
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 楽天が今秋のドラフトに向け、立命館大の東克樹投手(4年)を1位候補としてリストアップしていることが22日、分かった。直球は最速で152キロを誇り、守護神・松井裕樹投手(21)をほうふつさせる本格派左腕。関西学生リーグで史上初となる2度のノーヒットノーランを達成している即戦力投手を獲得し、先発の左腕不足を解消する。

 楽天が大学No・1左腕の獲得を狙っている。東は5月5日の関大戦で、関西学生リーグ史上初となる2度目のノーヒットノーランを達成するなど実績は抜群だ。4年生となった今年は大学日本代表にも選出されており、今夏の日米大学選手権(7月12日開幕、米国)、ユニバーシアード夏季大会(8月20日開幕、台湾)にも出場する。球団関係者は「(社会人、高校含めて)現時点では一番良い」と高い評価を与えており、今秋のドラフトに向けて1位候補のリストに入れている。

 楽天は今季、首位と好調だが、先発陣はリーグトップの8勝を挙げている則本を筆頭に岸(5勝)、美馬(7勝)の右腕が支えている。左腕では辛島、森が開幕ローテーション入りを果たしたものの、現在は2軍調整中。昨季8勝を挙げた塩見も腰痛で出遅れるなど手薄な状況で、来季を見据えた左腕の補強が重要視されている。

 名門・愛工大名電(愛知)出身の東は1メートル70と小柄だが、直球は最速で152キロを計測し、スライダー、チェンジアップを武器としている。同じ左腕で楽天の守護神を務める松井裕も1メートル74と決して大きくはないが、直球は最速153キロを誇る。同じ球種を操る点でも同タイプの本格派だ。しかも東と松井裕は同じ学年にあたり、獲得が実現すれば「同学年左腕リレー」が見られる可能性もあり、話題を呼びそうだ。

 東は5勝、防御率0・47と好成績を残した春季リーグ後、自身の進路について「社会人に行くつもりだが、大学ジャパンでいろんな話を聞いて、気持ちが変わったら、プロ志望届を出すこともあるかもしれない」と話している。社会人かプロか。野球人生の青写真をじっくりと考える方針だが、後者を選択した時、楽天が動く。

 ◆東 克樹(あずま・かつき)1995年(平7)11月29日、三重県生まれの21歳。中学時代は「四日市トップエースボーイズ」に所属。愛工大名電では2年秋から背番号1を背負う。甲子園は2年春夏、3年夏に出場。立命大では3年春に京大1回戦でノーヒットノーランを達成するなど優勝に貢献しMVPを受賞。通算35試合16勝8敗、防御率0・96。1メートル70、75キロ。左投げ左打ち。

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2017年6月23日のニュース