市西宮147キロ右腕に選抜王者も脱帽 大阪桐蔭・西谷監督「3安打は記憶にない」

[ 2017年6月23日 09:10 ]

練習試合   市西宮0―3大阪桐蔭 ( 2017年6月22日    シティ信金スタ )

7回を被安打3の3失点と力投した市西宮の山本
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 公立の星だ! 市西宮の最速147キロ右腕・山本拓実投手(3年)が今春の選抜王者・大阪桐蔭を相手に7回を被安打3の3失点と力投。中日、オリックスが視察する中、直球の最速は146キロを計測した。

 序盤こそ力みで球数が多くなったが、中盤から修正。鋭いスライダーにカーブを織り交ぜ、計6三振を奪った。山本は「4回以降は自分の投球ができた。力で押すことができました。日本一の打線と対戦したことで、今後、自分が何をすればいいのか明確になった」と胸を張った。中日の米村明スカウトは「直球のキレがいい。打者を見て、スライダーや落ちる球を駆使するあたりに野球センスを感じる」と評価した。

 敵将の西谷浩一監督も思わずうなった。自軍の打線が3安打に押さえ込まれる内容に「(新チーム結成後)3安打は記憶にない。投げっぷりがいい」と絶賛した。6月初旬、指揮官自ら連絡を取り、実現した今回の練習試合。「いい投手ですね。大阪にもなかなかいないレベルの投手です」と舌を巻いた。

 夏の甲子園大会の開会式で入場行進時にプラカードを持つのが同校の女子生徒だ。1メートル67の背番号1は「女子は毎年(甲子園に)出場するので、男子も出たい。(夏は)一戦一戦やっていくだけ」と54年ぶりの夏切符獲得へ意気込んだ。(吉仲 博幸)

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2017年6月23日のニュース