金本監督、糸井の先発復帰明言 主軸へ猛ゲキ「お前らが勝たせろ」

[ 2017年6月23日 08:20 ]

セ・リーグ   阪神―広島 ( 2017年6月23日    マツダ )

金本監督(左)が見つめるなか、フリー打撃をする糸井
Photo By スポニチ

 3連勝で逆転首位や!!阪神は23日の広島戦(マツダスタジアム)でリーグ戦を再開。甲子園球場で最終調整を行い、夕方に広島入りした金本知憲監督(49)は逆襲へ決意を新たにした。昨季も交流戦明けに広島(同)と対戦して3連敗も、「去年とはチームが違う」と意に介さず。糸井の先発復帰を明言し、福留、鳥谷を含めた主軸3人に「お前らが勝たせろ」と熱いゲキを飛ばした。

 リーグ戦再開カードは2年連続で敵地での広島戦となった。借金4で臨んだ昨季は3連敗を喫したが、今季はチーム状況が違う。貯金10を蓄え、広島を3ゲーム差で追う。金本監督の号令一下、殴り込みをかける。

 「区切りやからね。交流戦が始まるまでと交流戦が終わるまで。次は球宴休みか。まずは次の区切りまで、貯金を増やしていくというね。(広島戦は)去年の優勝チームやし今も首位にいるわけやから(気持ちも入る)。まあ、去年とは(ウチも)チームが違うし」

 昨季はまさしく「広島の悪夢」だった。初戦は同点の8回に藤川が2点を失い、敗戦。2戦目では相手先発・岡田にプロ初勝利を献上し、福留の2000安打を祝えなかった。3戦目に至っては同点の9回2死満塁で中谷と俊介が激突落球し、サヨナラ負け。3試合で大失速し、優勝が一気に遠のいた。だが同じ轍は踏まない。糸井のスタメン復帰…という手も打つ。指揮官が明言した。

 「明日からベストオーダーで行きます。(状態は)本人にしか分からんけど、見ている感じでは打つ方は問題ない。あとは走る方。気合満点に入るタイプ。しばらく休んで本人も歯がゆい思いというか、次は大暴れするという気持ちでいるからね。それが、あまりオーバーヒートしないようにね」

 9日のソフトバンク戦中に左ハムストリング筋挫傷を発症した糸井が9試合ぶりに復帰すれば、打力だけでなく存在感も大きな戦力アップにつながる。その糸井に加え、指揮官はキーマンにあと2人の名を挙げた。新旧主将の福留と鳥谷だ。

 「チームの雰囲気をピリッとさせたり、明るくさせたり。そういうのは、孝介、糸井、トリの3人がやらないと。野手ではあの3人が、勝たせるという気持ちでね。“お前らが勝たせろ”ですよ。投手は全員やけど」

 今季は福留、糸井、鳥谷が存在感を示している。リーグ戦再開の意気込みを問われた福留は「明日になれば分かる」とだけ話した。広島戦はもっか4連勝中で今季6勝3敗と見下している。9試合ぶりに勢ぞろいする「主軸トリオ」が、まずは鯉料理で一気に迫っていく。(惟任 貴信)

続きを表示

2017年6月23日のニュース