ロッテ石川 7度目先発でやっと1勝「今までくそみたいな投球」

[ 2017年6月14日 05:30 ]

日本生命セ・パ交流戦   ロッテ8―1DeNA ( 2017年6月13日    横浜 )

<D・ロ>7回を7安打1失点の力投で今季初勝利を挙げた石川
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 降りしきる雨も心地よかった。ロッテ・石川にやっと笑みが広がった。7度目の先発で7回1失点と粘り、今季初勝利。「今までくそみたいな投球をして本当に迷惑をかけてすみません。野手に感謝したい」。ヒーローインタビューで一言ずつ絞り出すように喜んだ。

 開幕からかわす投球が目立ったが、この日は左打者に強気な投球を見せた。6回、WBCでともに戦った筒香に粘られたが、9球目にこの日の最速148キロ直球を内角高めに投じ、見逃し三振。伊東監督も「自信を持って投げ込んでいた」とうなずいた。

 昨季最優秀防御率を獲得し、WBCでも巨人・菅野と先発の柱を任された。ところが、開幕から3戦3敗。「どう抑えればいいか分からない」と自信をなくし、4年目で故障以外で初の2軍降格。1軍復帰後も白星なく、5月30日の阪神戦では5回途中7失点でKO。試合後、2度目の2軍調整も検討されたが、首脳陣に「死ぬ気でやります。1軍でやらせてください」と直訴。小林投手コーチにも「1軍で投げながら良くなってほしい」と背中を押されて奮起。6日の中日戦では8回3失点と復活の手応えをつかんでいた。

 敵地に駆けつけてくれたファンの声援もうれしかった。「気持ちいい。(次も)いい投球ができるように頑張りたい」。涌井との二枚看板がようやくそろった。 (原田 真奈子)

 ▼ロッテ・角中(初回に先制の中前適時打)石川を助けたい気持ちだった。彼が引っ張ってくれないと、チームの浮上はないので。

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