【牛島和彦 視点】巨人 問題は6、7回から継投に入るケース

[ 2017年6月10日 09:10 ]

日本生命セ・パ交流戦   巨人2―1日本ハム ( 2017年6月9日    札幌ドーム )

<日・巨>16日ぶりの勝利に喜ぶ坂本勇(中央)ら巨人ナイン
Photo By スポニチ

 勝つにはこれしかなかった。少ない得点を先発投手が守り、中継ぎを介さずダイレクトに抑え投手へ。試合をつくった巨人・マイコラスは、自身をしっかり制御していた。連敗中。本来なら力が入りすぎてもおかしくない局面だ。しかしフォームに力みはなく、楽に投げていた。それでいて腕が振れていたので、手元でピュッと来るボールに打者はタイミングが合わなかった。

 やはり先発投手が長い回を投げれば勝利は近づく。問題は6、7回から継投に入るケースだ。今後の戦い方を見据えた時、8回をマシソン、9回をカミネロは確かに理想型。しかし現状はクルーズ起用で攻撃重視にシフトしている。カミネロ不在の今のリリーフ陣なら、先発投手は7回を投げきりたいが、もちろん簡単なことではない。継投になるケースは必ず出てくる。

 連敗中に登板していた桜井、西村はボールが高いのが目立った。仮に球威がないのなら、「低めに投げてゴロを打たせる」ことを徹底する。ばったばったと打ち取る必要はない。1球、1人、1イニング。その積み重ねがあれば光明は見えてくる。(スポニチ本紙評論家)

続きを表示

2017年6月10日のニュース