金本監督は軽症強調も…糸井 左太腿裏痛め途中交代 病院直行

[ 2017年6月10日 05:50 ]

日本生命セ・パ交流戦   阪神0―3ソフトバンク ( 2017年6月9日    ヤフオクドーム )

<ソ・神>6回無死、中前打を放った糸井は代走を送られてベンチへ
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 阪神は9日のソフトバンク戦(ヤフオク)に0―3で今季3度目の零敗を喫した。糸井が初回に二盗を決めた際に左太腿裏を痛めた模様で、6回に中前打で出塁後に代走を送られ、試合途中に病院に向かったと見られる。

 7回の攻撃中、三塁ベンチの裏から出てきた糸井の左大腿部には厳重にアイシングが施されていた。歩様は少しぎこちないが自力で歩行している。しかし、表情は消えている。トレーナーが付き添い、球団広報が報道陣の質問を遮るように歩く。明らかにタダならぬ雰囲気でタクシーに乗り込み、球場を後にした。

 0―3の6回、先頭で中前打を放つと、代走・新井を告げられた。ざわつくスタンド。阪神ファンも一瞬、なんで?の思いだろう。ちゅうちょなく、いや、出塁した場合は予め決まっていたと思われる交代劇はアクシデント発生以外に考えられない。これまで勝敗が決した終盤にベンチに下がったことはあったが、まだ十分に逆転圏内の点差で、この6回も含めると残り4イニングならあと1、もしくは2打席は回ってくるからだ。

 金本監督が試合後、説明した。「まあ病院に行って、どうか。(患部は左太腿かと聞かれ)だと思いますけどね。(痛めたのが)いつかは分からない。(初回の二盗の時かと問われ)でしょう、おそらく。もう、ちょっと(状態が)だんだんキツくなってきていたみたいだから(6回の打席を)打って代わろうかということで」。

 初回、先頭で中前打を放ち、次打者・上本の時に今季9個目の盗塁となる二盗を決めたが、この時に痛めた模様。3回1死二塁の好機では三邪飛に倒れ、右翼の守備でも5イニングに就いたが、その間に悪化していったと見られる。

 金本監督が続ける。

 「そこまで、ひどくはないと思うけど。ひどくなる前に代えたということですから。(10日の試合出場は状態を見てからと聞かれ)もちろん」

 ヤフオクドームで無敗を誇る難敵バンデンハークに6回3安打無失点に抑えられる中、唯一、糸井は自身3試合ぶりのマルチ安打を放つなど、やはり頼りにせざるをえない。試合は、沈んだ空気のまま敗れ首位・広島とのゲーム差も3に開いた。一抹の不安が残った博多の夜。先を見据え大事を取っての途中交代…だという指揮官の言葉を、今は信じるしかない。

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