巨人・菅野 連敗阻止へ完封宣言「負けることは100%ない」

[ 2017年6月6日 05:30 ]

日本生命セ・パ交流戦   巨人―西武 ( 2017年6月6日    メットライフドーム )

西武戦に向け、キャッチボールで調整する菅野
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 42年ぶりの不名誉な記録は残さない。巨人・菅野智之投手(27)が6日の西武戦に先発する。チームは10連敗中。1975年に並ぶ球団ワーストの11連敗阻止に向け、エースは完封を宣言した。前回5月30日の楽天戦では今季ワーストの8失点を喫し、連敗を止められなかった。その雪辱も誓うマウンドで、連敗地獄から脱出させる。

 エースの決意表明だった。川崎市のジャイアンツ球場。キャッチボールなどで最終調整を終えた菅野は言い切った。

 「自分が0点に抑えれば、負けることは100%ない。原点に返って、投手なら0点に抑えるというシンプルな目標でやりたい」

 点を取らなければ勝てない。ましてや指名打者制のパ・リーグ本拠地での試合で、投手が打席に立つこともない。ただ、点を与えなければ負けない。エースの意地。「完封宣言」にはそんな強い決意が込められている。交流戦前の5月には3試合連続完封している。

 6日も敗れれば、75年の球団ワースト記録に並ぶ11連敗となる。連敗中に菅野が登板したのは、交流戦初戦となった30日の楽天戦。5回を投げ、今季ワーストの8失点を喫した。「原因はあると思う。打たれた球は甘かったので」。勝っていれば、チームの連敗は4で止まっていた。ここまで長引いていることに、エースとして責任を感じている。

 連敗ストップを懸けて乗り込むメットライフドームはオープン戦なども含めてプロ入り後初登板となる。慣れないマウンドとなるが「関係ないでしょ。地方球場でも投げているので」と意に介していない。それよりも、球界屈指の破壊力を誇る西武打線に警戒心を見せる。「点も取っていて勢いもある。強いですね、普通に」。それでも1点たりとも与えるつもりはない。

 尾花投手コーチも投手陣の奮起を求めた。「まずはひとつ勝たないと。負けているのは投手がしっかりしていないということ。しっかり投げることが連敗脱出への近道だと思う」。菅野は14年に2度、5連敗中だったチームを勝利に導いた経験もある。当然ながらエースへの期待は大きい。

 特別なことはしない。ワンシームやカットボールなど多彩な変化球を駆使してコーナーを突く。いつもの投球スタイルを貫けば、おのずと結果はついてくるという自負もある。「捨て身になって打たれたら後悔する。開き直りとか絶対にやってはいけない。やるべきことを見失いがちになるので」。今度こそ、連敗を止める。そのために全力で腕を振る。(重光 晋太郎)

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