G田口、オリ山岡の背を追う岡山商大の雑草右腕、150キロ鮮烈デビュー

[ 2017年6月6日 05:50 ]

全日本大学野球選手権第1日・1回戦   岡山商大4―2近大 ( 2017年6月5日    神宮 )

<岡山商大・近大>2失点完投した岡山商大・近藤
Photo By スポニチ

 神宮球場と東京ドームで開幕し、1回戦7試合が行われた。今秋ドラフト候補に挙がる最速152キロ右腕の岡山商大・近藤弘樹投手(4年)が近大を相手に被安打8の8奪三振、2失点完投。直球の最速は150キロを計測した。1998年以来19年ぶりの1勝をつかんだ岡山商大は7日の2回戦で和歌山大と対戦する。

 最後の打者を149キロ直球で見逃し三振に仕留めると、クルリと反転しながら拳を突き上げた。「ヨッシャー」。雄叫びを上げる近藤の元に仲間が次々と駆け寄る。自身初の全国舞台。魅惑の大型右腕が146球の力投で岡山商大に19年ぶりの1勝を呼び込んだ。

 「最後は全力で腕を振りました。自分の投球ができれば、結果はついてくる。一番上を目指したい」

 同選手権で4度の優勝を誇る近大をひねりつぶした。150キロを計測した直球は終盤でも落ちない。フォーク、チェンジアップ、スライダー、カーブ、ツーシームを織り交ぜた、硬軟自在の投球術で2失点にまとめた。敵将の近大・田中秀昌監督は「もっと直球で押し込んでくるかと思った」と唇を噛んだ。

 昨年11月に大学日本代表候補合宿に参加したが、中央球界では無名に近い存在だ。大体大、筑波大に落ちて岡山にやって来た雑草右腕。「関東や関西の大学には負けたくない」。地方リーグ出身の意地も白球に込めた。ネット裏には12球団が集結。阪神は佐野仙好統括スカウトら12人態勢で見守った。担当の山本宣史スカウトは「まっすぐに力があるし、楽しみな素材」とうなずく。

 安佐北のエースだった13年夏は3回戦で敗れた。同じ広島県内には田口(巨人)、山岡(オリックス)らがいた。「高校から2人は別格でした。自分とは雲泥の差。はるか向こう側にいる人間です」。2人の背中は少しだけ見えてきたはずだ。(吉仲 博幸)

 ▼岡山商大・赤木貫人監督(岡山商大2年時の98年は投手として2回戦で近大と対戦し、コールド負け)近藤は力を抜きながら、入れながらギアチェンジができる子。きょうは100点です。近大を相手に2点に抑え、緊張する中でこれだけ投げることができたので。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2017年6月6日のニュース