【井端弘和氏手記】“アライバ”にうれしさ感じていた 立場は違えど今も…

[ 2017年6月4日 08:20 ]

日本生命セ・パ交流戦   中日1―5楽天 ( 2017年6月3日    ナゴヤドーム )

現役時代「アライバ」として中日を支えた荒木(左)と巨人・井端コーチ
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 2000本目はバットを止めての安打だったと聞いた。でも、ヒットはヒット。良いヒットも悪いヒットもない。そう思ってやってこないとたどり着かない数字だ。

 荒木とは1、2番を打ち、守るのも二遊間。「いいコンビ」と言われるのは、うれしさを感じていた。ライバルと思ったことはない。ただ、お互いに「一緒にするなよ」という気持ちはあったと思う。若い頃は同じマンションに住んでいたし、福留を交えて食事にも出かけていた。レギュラーに定着してからは体調第一だから、下手に先輩面して誘うことはなくなった。

 1軍で二遊間を組み始めて2、3年後には会話をしなくても、見なくても、あいつがどこを守っているか分かるようになった。他の選手が二塁を守っていると、正直気になった。ゴロを捕った荒木がバックトスして、僕が一塁に送球する連係プレーが注目された。荒木が二遊間を抜けそうな打球の勢いを殺せないことがあり「二塁併殺ならできていたプレーだから、やってみよう」と話したのが始まりだ。6年連続(04〜09年)、二遊間でゴールデングラブを受賞できた。同じチームで一緒に獲り続けるのはなかなかできないことだと思うし、よかった。

 今は巨人のコーチと中日の選手という立場。勝負事だから、対戦する時は正直「アウトになれ」「三振しろ」と思う。ただ、他球団との試合の時は気にして見ているし、「頑張れよ」と思う。

 僕はあと88本だったが、コーチに就任することに迷いはなかった。かといって未練がないわけでもない。荒木は2000安打を目標に努力を重ね、達成できた。新たな目標を持って一年でも長く現役を続けてほしい。 (巨人内野守備走塁コーチ)

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