オリ6連勝 球団新!交流戦開幕5連勝、難敵左腕・田口を攻略

[ 2017年6月4日 05:30 ]

日本生命セ・パ交流戦   オリックス5―4巨人 ( 2017年6月3日    東京ドーム )

<巨・オ>初回2死一、三塁、T―岡田は田口から右中間に3ランを放つ
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 球団史上初の交流戦開幕5連勝に導いたのは、オリックス・T―岡田の一振りだった。初回に1点を先制し、なお2死一、三塁で応えた。カウント2―1から、田口の内角高め直球を右翼席中段へ。防御率1点台だった難敵左腕を早々と攻略する値千金の13号3ランだ。

 「みんなが、つないでくれたので、自分も何とか、つなごうと思っていた。甘い球に狙いを絞っていた。最高です」。敵地のお立ち台で声を張り上げた。

 満身創痍(そうい)の体を自ら鼓舞し、奮い立たせてきた。開幕直後から右膝に違和感を抱え、5月中旬には背中、腰にも張りが出た。同26日ロッテ戦では自打球を受け右足脛から出血、抗生物質も投与した。ロメロが左膝痛で登録を抹消されている間、チームは30試合を戦い8勝22敗と低迷。「しんどいですけど、そんなことは言っていられないですから」。全51試合に出場し、体を張って引っ張ってきた。

 頼れる生え抜き主砲の一発に、福良監督は「良く打ってくれた。(苦手とする左腕の)田口で難しいかなと思ったけど。あそこは大きかった」と称えた。

 5月の急失速から息を吹き返した。チームは6連勝で、最大9あった借金も「3」まで減らした。11年以来6年ぶりの巨人戦カード勝ち越しを決め、依然、今季交流戦は唯一の無敗と破竹の勢い。T―岡田は「まだ5試合ですから。交流戦もシーズンも、一試合一試合、前を向いてやっていくだけです」。逆襲劇の予感が漂い始めた。  (湯澤 涼)

 ▼オリックス・中島(5回1死一、二塁で中前適時打)大きいのを狙わずに、良い形で打つことができた。打線も良い形でつながり始めたと思う。

 ≪球団新交流戦開幕5連勝≫オリックスが今季2度目の6連勝。交流戦は開幕5連勝で、07年の4連勝を超える球団新記録となった。交流戦開幕からの最多連勝記録は07年日本ハムの12。以下11年ソフトバンク(10)、12年巨人(7)、09年ソフトバンク(6)と、6連勝以上した過去の4チームは同年の交流戦で最高勝率をマークしている。

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