鳥谷 左腕から打った!特注フェースガード装着「投手も違うんで」

[ 2017年5月31日 08:50 ]

交流戦   阪神15―7ロッテ ( 2017年5月30日    ZOZOマリン )

<ロ・神>5回、鳥谷は左腕の土肥から左前打を放つ
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 何事もなかったかのように打って、走って、守った。昨季途中まで歴代4位の667試合フルイニング出場を続けていた阪神・鳥谷には当たり前のことだ。甲子園が凍り付いた24日巨人戦での顔面死球から6日。「6番・三塁」で5試合ぶりにスタメン復帰し、2安打1打点で大勝に貢献した。

 鼻骨骨折を感じさせたのは、この日からヘルメットに装着した右頬をカバーできる特注のフェースガードだけだった。5回、1点を勝ち越し、なおも1死一、二塁。代わったばかりの土肥から負傷後初安打となる左前打を放ち、満塁へチャンスを広げた。

 土肥は、顔面に死球を受けた巨人・吉川光と同じ左腕。金本監督は恐怖心も考慮して、右腕の石川が先発ということで先発起用した部分もあったが、そんな心配も杞憂に終わった。高めの顔の近くに抜けてきたスライダーを引きつけて逆方向へ運んだ一打。試合後は「(恐怖心が)全くないということはないけど、投手も違うんで」とサラリと振り返った。

 7回2死一塁では右腕・大嶺祐の速球を引っ張り右翼線二塁打。9回1死二、三塁からは二ゴロで打点も挙げた。この日の6打席で通算7887打席となり、藤田平の7882を上回る球団史上最多打席に到達。ただ、当の本人は「全然、気にしていない」と、いつも通りのクールさだった。

 DHでの起用の可能性もあったが、金本監督は「本人も(守備から)行きたいということで。前にも言ったけど、ある程度は(首脳陣で)守ってやらないとね。選手は行けるというけど、止めるのも僕らの仕事と思っているし。でも、本当に行けそうだったから」と内幕を明かした。走攻守での躍動的なプレーはチームに欠かせない。背番号1がグラウンドに映えた。(山添 晴治)

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