マエケン、日本人投手初の逆転V打!投げては5回3失点で4勝目

[ 2017年5月27日 05:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース7―3カージナルス ( 2017年5月25日    ロサンゼルス )

カージナルス戦の4回、三塁線へ逆転の2点適時打を放つドジャース・前田=ロサンゼルス
Photo By 共同

 ドジャースの前田健太投手(29)が25日(日本時間26日)、カージナルス戦で日本投手メジャー初となる逆転決勝打を放ち、左太腿裏の張りによる故障者リストからの復帰戦を白星で飾った。1点差に迫った直後の4回2死から左翼線を破り、逆転の2点適時打。投げては5回3失点で、自らのバットで4勝目(2敗)を手繰り寄せた。

 前田は打者顔負けの鋭いスイングで何度も食らいついていった。15年に17勝のワカに2球で追い込まれてから、3球連続ファウル。1ボール後の外角カーブへ必死にバットを伸ばした。ダイブした三塁手のグラブをかすめて抜ける逆転の2点適時打。一気に二塁を狙いタッチアウトで思わず天を仰いだが、大歓声とハイタッチに迎えられた。

 「チャンスだったので何とか食らいついた。昨日タイムリーを打つ夢を見たら、本当に打ててびっくりしました」。4回、1点差に迫りなお2死一、三塁。代打を送られてもおかしくない場面だったが、首脳陣は投球の復調気配と打力を買い、そのまま送った。一塁走者が二盗を決め、二、三塁と一打逆転に好機が拡大。日本投手の逆転決勝打はメジャーで初めてだ。

 前回10日のパイレーツ戦は8回1/3を2失点で3勝目を挙げた。だが故障していた先発投手たちの復帰が相次ぐチーム事情があり、左太腿裏の張りという理由で故障者リストに入った。中14日での復帰戦。「うまく試合には入れなかった」と初回に3失点。ただ尻上がりに対応し、以降は得点を許さず。昨年、メジャーデビュー戦で初アーチという離れ業を演じた自慢の打撃力で、勝機を切り開いた。

 再調整中はあえて「半分気持ちを切った」という。22日は年に数日しかない本拠での完全休養日で、家族とビバリーヒルズで過ごし、人気店であるアモリーノのアイスクリームをペロリ。「去年みたいに足を運んで特別な感じはもうなく、リフレッシュできました」と充電期間として生かした。球数は78球で、6回以降は柳賢振(リュヒョンジン)のリリーフを仰いだが「すっきりと降りることができた」。らしさを十分発揮して、前田が戦列に戻ってきた。

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2017年5月27日のニュース