金本監督「守ってやらないと」鳥谷骨折でも代打で連続出場継続

[ 2017年5月26日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6―1巨人 ( 2017年5月25日    甲子園 )

<神・巨>6回2死、黒いフェースガードを装着し、代打で三ゴロに倒れた鳥谷
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 嵐のような拍手の中、阪神・鳥谷が打席に入った。骨折した鼻をすっぽりと覆う真っ黒なフェースガード。大阪タイガース時代に使用した上下が黒のユニホームと相まって、夜空から「バットマン」が降臨したかのようだ。6回2死。代打で登場すると、初球から積極果敢にバットを出した。踏み込んで打ちにいくのは打者の本能。最後は桜井の148キロ直球に三ゴロも、再び大きな拍手を浴びてベンチに戻った。

 「(歓声に)申し訳ない…。(怖さも)痛さも全然(ない)」。前日の衝撃が生々しく残る。鳥谷は5回に吉川光から顔面に死球を受け、大量の出血とともに途中交代。尼崎市内の病院で「鼻骨骨折」と診断された。重傷。だが金本監督の系譜を受け継ぐ鉄人は、午後3時すぎにフェースガードを装着して甲子園の室内練習場に現れた。ノック、フリー打撃などを行い、吉川光から謝罪を受けると「気にしなくていいよ」と笑顔で返した。

 「見ている方が違和感あるでしょう。視界は良好ですよ」。表情は穏やかだったが、まだ大きな腫れが残る。両目の下の内出血も痛々しい。それでも試合前には、金本監督に「スタメンでいけます」と直訴した。「さすがに止めました」と指揮官。今後の起用法も「あれだけ腫れがあると、こっちも怖いというかね。また出血とか。やっぱり守ってやらないと」としたが、35歳の燃える思いはナインに届いていた。

 2位・広島を1ゲーム差に引き離す快勝。「6番・三塁」で代役出場し、来日初アーチなど3打点のキャンベルは「彼は偉大なリーダー」と言った。先発のメッセンジャーも「信じられない超人ぶり。俺は“マシン”と呼んでいるんだ」と鉄人を称えた。これで歴代単独2位の連続試合出場は「1795」に。人は、ピンチでこそ真価が問われる。鳥谷の姿にファンも勇気をもらう。

 ▼巨人・吉川光 顔面に当ててしまって本当に申し訳ない。グラウンドに元気な姿で出てこられて、僕としては安心した部分もあります。

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