DeNA今季2度目の守護神交代…山崎康とパットンの思いは

[ 2017年5月20日 14:25 ]

DeNAのパットン(左)と山崎康
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 DeNAのラミレス監督が20日の巨人戦(横浜)の試合前、2人の投手を呼んだ。1人は抑えを務めていたパットン。中継ぎへの配置転換を告げると、助っ人右腕は「言われた場所で投げます」と約束した。パットンが退席したあとに、指揮官と向かい合ったのは山崎康。「最終回でハードワークしてくれ。君のパフォーマンス次第で1年間使っていく」と告げ、山崎康は「頑張ります!」と力強い握手を交わした。DeNAの今季2度目の守護神交代だった。

 開幕時は、オープン戦で結果を残した山崎康が抑えのポジションを勝ち取った。しかし、4月13日の阪神戦(横浜)、14日のヤクルト戦(同)で立て続けに救援に失敗。指揮官から中継ぎへの配置転換を告げられた。

 中継ぎへ配置転換となった4月16日のヤクルト戦(同)から15試合連続無失点。再び最後のマウンドを任されることとなった。右腕は「責任のあるポジション。色んな思いがあるが、プレーで示したいと思っている」と短い言葉に決意をにじませた。

 一方で中継ぎに戻ったパットンは、特別な思いを持ってマウンドに上がっている。5月中旬に妻の兄であるダンさんに、がんが発見された。「彼のために勝利を捧げたい」。自らの活躍が、治療への励みになると信じている。ここ3試合で3失点と本来の力を発揮できずに抑えを交代することとなったが、ラミレス監督は「パットンはすごくポジティブに捉えてくれた」と明かした。

 山崎康と今季加入した助っ人右腕のパットン。2人はライバル関係ではあるが、頻繁に食事に行くなどお互いを認める存在だ。ラミレス監督はいう。「クローザーを任すことのできるレベルの選手が2人いるということはチームにとって大きい。お互いに刺激になるし、モチベーションになる」。ライバルであり、友人でもある2人の投球に今後も注目が集まる。

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2017年5月20日のニュース