マギー つないでくれれば9回同点犠飛&10回V打「みんなで努力した勝利」

[ 2017年5月20日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5―3DeNA ( 2017年5月19日    横浜 )

<D・巨>ファンの声援に応えるマギー
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 不振を極めた男がゼロ行進を止め、絶好調の助っ人が試合を決めた。巨人は19日、DeNA戦で今季得点圏打率・000だった長野久義外野手(32)が7回にチームに28イニングぶりの得点を生む右翼への先制2点三塁打。逆転を許したが、ケーシー・マギー内野手(34)が9回に同点中犠飛、10回には左前決勝打を放ち、負ければ借金生活となる窮地を免れた。

 土壇場で試合を振り出しに戻し、延長で試合を決めた。マギーは、連敗脱出を何より喜んだ。

 「負けが続いていたので、正しい軌道にチームが乗ることができたと思う。これを続けることができるようにしたい」

 2―3の9回に同点の中犠飛を放つと、迎えた10回2死満塁。「球の出所が見えづらい」という須田の6球目カットボールをファウルし「一球一球自分のスイングに近づけた」と7球目の同球種を仕留めた。左前への決勝2点打。前日も4安打した助っ人がこの日は2安打3打点でチームの連敗を2で止め、今季初の借金生活転落を阻止した。

 優勝請負人。楽天でプレーした13年は全144試合に出場して28本塁打を放ち、チームを日本一に導いた。日本シリーズ最終戦を終えると律義な助っ人は、ロッカールームで紙コップとウイスキーを手に取った。星野監督ら首脳陣やチームメートの元を回り、一人一人と杯を交わし、喜び合ったという。「本当にうれしかった」と語る。巨人でもあの歓喜を再現するために打ち続ける。

 全39試合に5番で先発出場し、打率は・340。特に5月は・440と調子を上げている。「打つべき球を打てている」と自信を口にした助っ人を、高橋監督は「つないでつないで、決めるべきところで、きっちり決めてくれた」と称えた。

 07年は李スンヨプ、08〜09年はラミレス(現DeNA監督)、そして13、14年はロペス(現DeNA)とリーグ優勝時には頼れる助っ人がいた。「この勝利は自分一人の力じゃない。みんなで努力した勝利だ」。マギーはチームのためにバットを振り続ける。 (神田 佑)

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2017年5月20日のニュース