大田 自己新5号!6戦4発 栗山監督「もっと良くなる」

[ 2017年5月20日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム7―2オリックス ( 2017年5月19日    札幌ドーム )

<日・オ>3回、5号3ランを放った大田(手前)はナインとハイタッチ
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 待っていた。札幌ドームのお立ち台。殊勲の一発を放った日本ハム・大田が叫んだ。「本日は最高でした!」。あえて声を裏返すパフォーマンスで爆笑を誘い、黄色く染まったスタンドから大歓声を浴びた。

 3―0の3回無死一、二塁。青山の145キロを振り抜くと、ライナー性の打球がバックスクリーン右横のスタンド最前列に届いた。「バットの真芯だったけど中飛かなという感じだったのでビックリした」。2試合連発の3ランはプロ9年目にして自己最多を更新する今季5号。だが、柵越えするか微妙な弾道だったため、全力疾走。ハーフウエーにいた一塁走者・レアードを追い越しそうになったが、一塁ベースを回ったところで急ブレーキ。両手を広げてセーフのポーズを作り「レアードを追い越してしまうとアウトになってしまうのでそこだけ確認した」と照れ笑いを浮かべた。

 この日、左足痛で戦線離脱していた同学年の杉谷が1軍復帰即スタメン出場。昨オフに巨人からトレード移籍した時、真っ先に連絡をくれたのが杉谷だった。米アリゾナ春季キャンプでは杉谷が積極的に「同学年会」を開催し、すんなりチームに溶け込むことができた。これには大田も「気を使ってくれるし、本当にありがたい」と感謝した。お立ち台でわざと声を裏返させたのは矢野の指示だ。巨人時代から先輩、後輩の間柄で全体アップでは最後方で2人で大声を出して盛り上げる。大田はチームに溶け込んでいるどころか、ムードメーカーとしても欠かせない存在になっている。

 6戦4発。栗山監督はあえて褒めず、期待の言葉を贈った。「もっと良くなると思っている。ここからがスタート」。4位・オリックスとのゲーム差を2に縮めた。大田が上位追い上げのキーマンとなりそうだ。 (柳原 直之)

 ▼日本ハム・高梨(不振で中継ぎに配置転換。5点リードの9回に登板して簡単に3者凡退)腕は振れたし、感触は良かった。

 ≪金曜日は唯一3割3本塁打≫大田(日)が5号3ラン。巨人時代の昨季マークした4本塁打を上回る自己最多になった。今季の成績を曜日別に出すと

 試  打―安<本>点 打率

火4 14―3    0・214

水3 11―2<1>3・182

木2  6―1   0・167

金3 13―5<3>7・385

土3  8―2<1>1・250

日4 16―4   1・250

 と金曜日は唯一の3割で3本塁打の大当たり。また、本塁打を球場別に分けると、5本中4本をホーム(札幌D、東京Dで各2本)でマーク。巨人時代は全9本塁打のうちホームは3本だけだったが、新天地ではホームで力を発揮している。

 ≪昨年パAクラスやっと同日白星≫ロッテ、日本ハム、ソフトバンクがそろって勝利し、昨年のAクラスチームが開幕から50日目でようやく初の同日白星を飾った。昨年(ソフトバンク、日本ハム、ロッテ)は開幕19日目の4月12日にマークしており1カ月以上遅れての達成となった。なお、セ・リーグの昨年Aクラスだった広島、巨人、DeNAは開幕2戦目の4月1日にそろって勝っている。

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2017年5月20日のニュース