中後 2Aで3回1/3を1安打無失点 幸運の「13」で昇格目指す

[ 2017年5月18日 06:00 ]

2番手で3回1/3を無失点と好投した中後
Photo By スポニチ

 ダイヤモンドバックス傘下2Aジャクソンの中後が、ペンサコーラ戦に2番手で登板し、今季最長タイの3回1/3を投げ1安打無失点と好投した。先発が初回に2点失い、なお2死満塁でマウンドへ。わずか1球で一邪飛に仕留めて大ピンチを切り抜け「あれが大きかった」と振り返った。

 「それほど調子はよくなかったが、要所で変化球が決まってくれた。スライダーもチェンジアップも修正できた」。今季14試合で1勝1敗、防御率4・43。ルーキーリーグからスタートした渡米1年目の昨季は、終盤に昇格した3Aで登板全13試合、10回2/3を無失点。今季はほぼ同じ試合数で20回1/3と投球回が約2倍に増え「上(メジャー)の投手で左のロングリリーフが足りないというのは、みんな知っています」という。J・R・ハウス監督も「長い回を投げられれば価値も上がる」と期待を寄せた。

 慣れない役割で疲労から不調も経験。しかし、3戦連続失点で迎えた12日、今季13試合目の前回登板で「思い切って腕を振って投げることを考えた」と初心に戻り2回を無失点に抑えた。現在の背番号13を、近大、ロッテ時代も背負ってきた左腕は「この数字に縁がある」といい「こういう投球を続けていきたい。抑えていれば誰かしら見てくれている」と言葉に力を込めた。幸運の「13」をターニングポイントにして、95年の野茂英雄以来23年連続の日本選手メジャーデビューに向けてステップアップする。(大林 幹雄)

続きを表示

この記事のフォト

2017年5月18日のニュース