阪神・秋山 生観戦アンジャ渡部に“ご祝儀星”「結婚おめでとう」

[ 2017年5月10日 06:33 ]

セ・リーグ   阪神4―2巨人 ( 2017年5月9日    東京ドーム )

<巨・神>巨人打線相手に7回2失点で2勝目を挙げた秋山
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 ズッシリと重い白星だった。いつも好投しながらも勝ち運がなく、やっと手にした4試合ぶりの今季2勝目。宿敵巨人からの勝利は、新人だった10年以来7年ぶりだ。そして何より、3戦連続完封中だった相手エース・菅野に投げ勝ったことが、この阪神・秋山の白星をピカピカに輝かせた。

 「正直、めちゃくちゃ緊張した。意識の中では菅野さんというより打者に向かっていこうと思っていたけど、やはり“球界一の投手”というのがあって、その投手と週頭で投げるという緊張感があった。序盤から点を取っていただき、緊張していたけど、リズムに乗ってどんどん攻めていくことができた」

 味方打線が初回に2点を先制。連続完封記録を早々とストップさせてくれたことで、持ち前のどんどんストライクを取る強気の投球が冴えた。今季、威力を増した直球だけでなく、この日はカーブ、フォークなどの変化球も多投し、G打線に的を絞らせない。2回にマギー、7回に石川にソロを浴びたが失点はそれだけで、7回6安打2失点の堂々たる内容で相手右腕に土を付けた。

 高校時代から応援してくれているあの人へのお祝い星にもなった。親交の深いアンジャッシュ・渡部建がこの日の東京ドームで生観戦。女優・佐々木希との結婚が話題をさらった時の人には、今月初めの東京遠征中に都内でホルモン料理をごちそうになった。「直接“結婚おめでとうございます”と言えました。佐々木希さんは野球に興味ないみたいですが(笑い)」。目の前での快投が、何よりの“ご祝儀”がわりだった。

 金本監督も「一番は秋山が本当によく菅野に投げ勝ってくれたこと。秋山の気持ちというか、そういうのが前面に出ていた」と絶賛。過去の実績は比較にならなくとも、戦前から「対抗できると思う」と話していただけに、目を細めた。

 「連勝を僕で止めないように、という思いもあった」と振り返る26歳の文句なしの大仕事。“未完の大器”が、いよいよ覚醒の時を迎えた。(山添 晴治)

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