金本監督 超難敵・菅野攻略はスモール野球 キーマン上本復帰へ

[ 2017年5月9日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神―巨人 ( 2017年5月9日    東京ドーム )

阪神の金本監督
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 阪神・金本監督が9日の巨人戦に向け、緻密な攻撃で難敵・菅野から得点をもぎ取り、秋山を全面バックアップする方針を示した。

 「対抗できると思うし投げ勝ってほしい。秋山が菅野に投げ勝つためにも、打線が点を取らないといけない」

 好投を続ける秋山に、そろそろ勝ち星を付けてやりたい。そのためには得点が必要だ。ただし相手は、目下3試合連続完封中の菅野。チームは最近5試合41得点で5連勝中だが、相手も球界を代表する投手だ。指揮官も「難しいと思うよ、攻略までは。2点取れたら御の字じゃないか。ずっと0点に抑えているような投手。今、絶好調の投手から、そんなね。攻略ということは4〜5点取ることでしょう。それはなかなか」と苦戦を覚悟。ただし、点が取れないとは言っていない。

 「すべてが大事。無駄な点をやらない守り、バント一つとか進塁打とか四球を選ぶとか。そういう(安打、本塁打に比べて)表に見えにくいようなプレーをしっかりしていかないと試合は取れないと思う。それを選手がしっかり肝に銘じてね」

 たとえ打てなくても、ファウルで粘って四球を奪えば、得点の芽は生じる。ケースに応じた進塁打が決まれば好機も作り出せる。そんな「スモールベースボール」のキーマンの戦列復帰も見えてきた。5日の広島戦(甲子園)で右足首を負傷した上本だ。指揮官は「トレーナーの判断によるけど、行けたら行きます」と最短で9日から先発起用する見通しを立てた。

 もちろん試合に勝つには、菅野に一歩も引かない秋山の投球も必要だ。「あとは秋山がどれだけ投げ合えるか。菅野に負けない、という気持ちを持って投げてくれるのを僕は楽しみにしている」と指揮官。全員野球で、日本のエースに挑む。(惟任 貴信)

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