異例!ニックネームで見出しになる高校球児 清宮とのライバル物語は…

[ 2017年5月9日 11:10 ]

春季東京大会決勝の試合後、健闘を称え合う早実・清宮(3)と日大三・金成
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 小学校3年からスポーツ少年団で野球を始めた。40代半ばとなった記者が最初に応援した野球選手は、早実の1年生エースとして夏の甲子園で準優勝に輝いた荒木大輔だった。プロ野球選手ではない。甲子園のスターにあこがれた。

 日本ハム・栗山監督のあこがれは、東海大相模の原辰徳だったという。野球少年にとって甲子園は、プロ野球の世界に負けないぐらいまばゆいものだと思っている。

 早実・清宮が規格外のパワーで本塁打を量産していることで、高校野球の報道は例年以上に盛り上がっている。これによって、清宮以外の球児の名前も覚えることができた。その中で、個人的に気になっているのが、日大三の金成麗生だ。

 1メートル93の大型スラッガーで、マウンドに上がれば左腕から148キロをマークする。何よりも「デカプリオ」の愛称がいい。米国人の父を持つイケメンで、「でかい」体と「れお」の名前から米俳優レオナルド・ディカプリオに模したニックネームは、ファンの間で定着した。

 過去にも愛称で呼ばれていた球児はいた。「ゴジラ」といえば星稜・松井秀喜だ。浪商・香川伸行は「ドカベン」と親しまれた。作新学院・江川卓は「怪物」、「平成の怪物」となったら横浜・松坂大輔。東邦・坂本佳一は「バンビ」、海星・酒井圭一は「サッシー」、高知商・中西清起は「球道クン」と呼ばれた。最近ならば早実・斎藤佑樹の「ハンカチ王子」は誰もが知っている。

 今年になってから、スポーツ新聞には、何度か「デカプリオ」の見出しが躍った。プロ野球では西武・中村が「おかわり」の見出しで記事になるが、高校球児がニックネームで見出しになるなんて、異例だと思う。

 高校通算100本塁打突破も秒読みとなっている清宮は伝説のスラッガーとして、永久的に高校野球の歴史に名を残すだろう。4月27日の春季東京都大会決勝で延長12回の末に早実が18―17で、日大三にサヨナラ勝ちを収めた試合も後世に語り継がれるだろう。そのライバルとして、金成の存在感も十分だ。今年の高校野球は話題性があり、そして試合内容もおもしろい。小中学生の野球少年たちにも、大きな刺激を与えているだろう。(記者コラム・横市 勇)

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