楽天首位快走の原動力 松井裕が明かす好調の秘密 3つのこだわり

[ 2017年5月9日 10:20 ]

笑顔でインタビューに答える楽天の守護神・松井裕
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 楽天が7日に両リーグ20勝一番乗りを果たし、首位を快走している。その原動力になっているのが、守護神の松井裕樹投手(21)。ここまでリーグトップの13セーブを挙げ、防御率0・45と抜群の安定感を誇る。3月のWBCに侍ジャパン最年少の21歳で出場。トップレベルの救援陣が集まった活気あふれるブルペンに触れた。その「WBCイズム」をチームにも注入し、救援陣の好調の要因に挙げた。 (聞き手・黒野 有仁)

 ――投打がかみ合い、首位を快走している。

 「投手が良いのは野手のおかげ。“ありがとうございます”という感じ。これだけ1カ月も打ち続けて凄い。打てなくなることもあると思う。投手でそろそろ頑張りたいですね。そういう試合になりつつあるんで、投手で何とか粘って。絶対3点とか取ってくれるんで何とか守って」

 ――もちろん、首位の原動力は守護神の存在。変えたことは。

 「ルーティンは多かったですけど、今年は全然意識してないですね。縛られちゃうんで。球数とか、ブルペンの中での球種の順番とかも去年は決めていた。いろいろ気にすることが多いと、一つ不足しただけで不安になったりとか、そういうのが大変かなというのがあった。今年はそれをなくしてから縛りなく調整できるというか。そういうことなしに、その日にあった調整を自分の中で引き出して、その日のベストを出す。コンディションづくりというのを昨年よりはできている」

 ――昨季まで球種の順番は。

 「真っすぐ2球、スライダー、チェンジアップ、カット、真っすぐ、もう一球真っすぐというのが全部決まっていて。14球ぐらい」

 ――今季は。

 「良かったらすぐ切り上げたりもする。攻撃が長くてちょっと感じが良くないから長く投げたりとか、臨機応変にというか。“こうしなきゃいけない”というのがなくなったのが気持ちに余裕を生んでいる」

 ――いつから?

 「WBCで中継ぎ待機をして。中継ぎと抑えの待機は違う。9回に行くと分かっている状況じゃないと球数を逆算できないので。そういうところから球数は変えていきました。チームに戻っても絶対に続けなきゃいけないというわけでもなく調子を維持できることも分かったので」

 ――そのWBCには最年少で出場。学んだことはあったか。

 「みんな余裕があるんですよね。ブルペンであれだけ緊迫した試合をしているけど冗談が飛び交ったりとか。普段のブルペンの雰囲気づくりにも生かせるかなと。緊迫した試合が続いてきたりして、ウチのブルペンはどうなのかと思ったときに、もう少し活気があればいいなと思ったりしていた。今年はいい雰囲気でブルペンの環境もできていると思うので中継ぎの好投につながっている、一つの要因かなと思っている」

 ――昨季までは?

 「黙ってることが多かった。今季は会話が増えた。新人投手が多いというのもあると思うんですけど、それがいいのかなと思う。変に入りすぎない空気感というか。配球もそうですけど、審判の話をしてみたりとか、相手の選手の話とか。(新人の)森原さんがマウンドへ行くときは“お仕事しっかりしてきてください”と言っている」

 ――守護神・松井裕を象徴するのは奪三振。三振に対するこだわりは。

 「結果的に追い込めたら、三振はリスクが少ないので。三振を取りにいったボールがバットに当たったとしても安打になる確率って少ないと思うんですよね。だから、三振を狙っていくというのが、被打率を下げる方法だと思うので、それで今年はやっていけるかなと思います。その中で球数を減らせたら、理想なんですけどね」

 ――今季の目標は。

 「優勝のマウンドにいたい。そこは絶対クリアしたいですね。あとは昨年できなかった(自身初の)40セーブ。そこを目指してやります」

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