52年前に達成の城之内氏 菅野4戦連続完封に太鼓判「今の調子なら…」

[ 2017年5月9日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人―阪神 ( 2017年5月9日    東京ドーム )

菅野の偉業に太鼓判を押した城之内氏
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 「無欲のジョー」継承で完封継続だ。巨人・菅野智之投手(27)が、9日の阪神戦(東京ドーム)に、巨人では1965年城之内邦雄以来52年ぶりとなる4試合連続完封をかけて先発する。「エースのジョー」と呼ばれた城之内氏は菅野に太鼓判を押し、偉業達成を願った。同じ伝統の一戦、連続完封を意識しない「無欲」ぶりは両右腕の共通項。首位で勢いに乗る阪神打線を52年前のように封じ込める。

 川崎市のジャイアンツ球場。グラウンドで汗を流した菅野は室内練習場に移動する際ファンの列に歩を進め、サインに応じた。自身が生まれる24年も前の大記録、半世紀ぶりの偉業を前にしても自然体だった。

 「(完封への意識は)ないです。毎試合どんな場面でも最後まで投げきる気持ちは変わらない。それが3回続いただけです」。2日のDeNA戦(東京ドーム)で89年斎藤雅樹(現2軍監督)に並ぶ3試合連続完封を達成。9日の阪神戦で52年ぶりとなる4戦連続を懸けて先発する。

 65年9月24日阪神戦(後楽園)。城之内は5安打無四球で4試合連続完封勝利した。「エースのジョー」の愛称で親しまれた同じ右腕。菅野ももちろんその名を知る大先輩だ。阪神戦をテレビ観戦するという77歳は「今の調子ならやれる。フォーム、コントロールも良くて体も強い」と太鼓判を押し「ぜひやってほしい」と達成を願った。

 数奇な運命か。52年前に偉業が達成されたのも城之内氏が「特別」という伝統の一戦。しかも舞台は同じく本拠地だ。エースのジョーは「私は完封は意識しなかった。とにかく一球一球勝負。一球入魂で投げていた」と当時を振り返る。菅野も「たまたま3回連続で完封しただけなので」と「無欲」を強調。2人の言葉、気持ちが重なる。

 今季は開幕から4連勝で、リーグトップの防御率1・36。広島から首位の座を奪った阪神とは今季初対戦となる。日替わりでヒーローが誕生している打線にも「勢いは間違いなくある。でもそんなものは目に見えないので、しっかりやることをやります」と自身の投球を貫く。去年マークした自己最長の30イニング連続無失点もあと3イニングで届く。2年連続で達成すれば球団史上初の快挙になるが「点を取られないのはいいこと」とだけ言った。

 2・5ゲーム差で追う虎を退治する。「週の頭。自分がしっかり封じればあとのピッチャーも投げやすくなる」。エースは再びスコアボードに0を並べる。 (神田 佑)

 ◆エースのジョー 城之内氏の現役時代の愛称。打者に背を向けてからのサイドスローという豪快な投球フォームで人気を集めた。62年に巨人入りすると、1年目は24勝12敗で新人王を獲得し、7年連続で2桁勝利。プロ4年目の65年に4試合連続完封を成し遂げた。68年5月16日大洋戦(後楽園)でノーヒットノーランを達成。球宴には計4度出場。71年に一度引退したが、74年に1年だけロッテで現役復帰。通算141勝88敗で112完投、防御率2.57をマークした。現役時代は1メートル77、79キロ、右投げ右打ち。

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