上原1勝「“いったれ”って感じ」2日連投の呪縛解いた

[ 2017年5月6日 05:30 ]

ナ・リーグ   カブス5―4フィリーズ ( 2017年5月4日    シカゴ )

フィリーズ戦で1回を3者凡退に抑えて今季初勝利を挙げた上原(AP)
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 カブスの上原が2日連続登板の呪縛を解いた。フィリーズ戦の4―4の延長13回だ。今季は過去2度とも2日目に1死も奪えずに3失点して降板していたが、「深く考えても仕方ない。“いったれ”って感じで投げた」と開き直った。

 この日4安打していた1番ヘルナンデスを右飛に仕留めると、2死後はヘレラを最速140キロの直球3球勝負で空振り三振。わずか9球で3者凡退に打ち取り、その裏の1死一、二塁の好機は併殺でつぶれたと思われたが、遊撃手が一塁へ悪送球し、サヨナラ勝ちで今季初勝利を手にした。「ああやってみんなで喜ぶのはうれしいこと。(2連投は)2回失敗しているので抑えられて良かった」と歓喜の輪で笑顔をはじけさせた。

 前日には日本投手として長谷川滋利に続く2人目の400試合登板を達成。この日はカブスでの初勝利となり、オリオールズ、レンジャーズ、レッドソックスに続く大リーグ4球団目の勝利となった。連投の嫌な印象を払しょくする好投だったが、「連投でまだ信用があるとは思わない」と満足はしていなかった。

 <日本人4人目 4球団で勝利>上原以外に日本投手で4球団以上で勝利を挙げているのは3人。7球団に所属した野茂英雄の6球団(ドジャース、メッツ、ブルワーズ、タイガース、レッドソックス、レイズ)が最多。大家友和(レッドソックスなど)は所属全5球団で記録。5球団に所属した斎藤隆(ドジャースなど)は4球団で勝ちを挙げている。

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2017年5月6日のニュース