金本監督 左7人!山中対策ズバリ的中 3年ぶり1番の荒木逆転起点に

[ 2017年5月4日 07:22 ]

セ・リーグ   阪神8―4ヤクルト ( 2017年5月3日    神宮 )

<ヤ・神>6回無死、左前打を放った荒木は守備がもたつく間に二塁を陥れる。二塁手・山田
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 阪神・金本監督の采配がズバリ的中した。山中対策として1番に荒木、7番に糸原を起用するなど投手の岩貞を含めれば先発に7人の左打者を並べた。特に「走れるからね」と俊足を買って14年以来3年ぶりの先発1番に置いた荒木が逆転を呼んだ。

 「よく目で見ていた。バレンティンのあれ(守備)を。自分の目で見るということがやっぱりね。常に目を離さないという小さいプレーが、生きてくるわけだからね」

 期待の「足」が効果を発揮したのは1点を追う6回だ。左前打を放った荒木は一塁を回ったところで左翼手・バレンティンがイレギュラーバウンドした打球を弾いたのを見逃さなかった。速度を緩めることなく俊足を駆り、一気に二塁を陥れた。続く上本の投前犠打でも即座にショートバウンドになると判断し、送球よりも一瞬速く三塁へ。野選を誘って無死一、三塁の好機を整え、糸井の一塁内野安打で同点の生還を果たした。荒木の足と好判断で、もぎ取った1点だった。

 昨年9月19日の巨人戦(甲子園)以来の先発だった荒木は「とにかく塁に出ることだけを考えていました。一度しか出塁できませんでしたが、点につながってよかった。(三塁進塁は)相手の体勢、動きを見て判断しました」と振り返った。相手によって臨機応変に戦法を変え、そして、勝った。これこそ、金本阪神の底力だ。(惟任 貴信)

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2017年5月4日のニュース