イチローにもあった人種差別行為「氷やコイン投げられ…」

[ 2017年5月4日 05:30 ]

インターリーグ   マーリンズ1―3レイズ ( 2017年5月2日    マイアミ )

<マーリンズ・レイズ>8回、代打で三ゴロに倒れたイチロー(AP)
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 マーリンズのイチローが、自身が過去に受けた人種差別行為の経験を、2日付の地元紙マイアミ・ヘラルドに語った。

 01年に日本人初の野手としてデビューした当初を「氷やコインを投げられ、何度か自分にも当たった。聞きたくない言葉も浴びせられた」と回想。マ軍のゴードンら同僚も同様の経験を明かしている。イチローは「何を言われたかを話すと大騒ぎになる」と、選手たちは何も言わないという。

 記事の発端は1日のレッドソックス―オリオールズ戦。アフリカ系米国人のオ軍ジョーンズが敵地ボストンで侮辱的な言葉を浴びせられ、ピーナツの入った袋を投げられた。袋を投げた客は退場させられ、レ軍のサム・ケネディ球団社長はジョーンズとオ軍に謝罪。ジョーンズは「昔に戻った気分。こんなことがあってはならない」と話し、ロブ・マンフレッド・コミッショナーも非難する声明を出した。

 イチローはこの日、レイズ戦で1―3の8回に代打出場し三ゴロ。10打席連続無安打となった。

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2017年5月4日のニュース