阪神・秋山 3戦連続QSも2敗目「一気に崩れることはなくなった」

[ 2017年5月3日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―4ヤクルト ( 2017年5月2日    神宮 )

<ヤ・神>6回、ピンチを迎えマウンドで汗を拭う秋山(右)
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 試合を作った充実感は無い。チームを勝利に導けなかった悔しさが、阪神・秋山の顔には充満した。

 「(続投した7回は)期待に応えたかったと思う。(谷内の適時打の)1点目は、相手がうまかったけど、(決勝点につながる中村の)三塁打は防ぎたかった」

 勝負は、あっけなく決した。同点で迎えた7回。先頭の中村に右中間を破られる三塁打を許し、雲行きは怪しくなった。谷内を投ゴロに仕留めて1死を奪ったものの、代打・大松の二ゴロは、上本の懸命のバックホームも間に合わず、野選となって勝ち越し点を献上。続く坂口に左前打を浴びてピンチを広げたところで無念の降板となった。

 「(7回2/31失点だった)前回ほどでは無かったですが、丁寧に腕は振れたと思う」

 序盤から、安定感抜群の投球だった。2回2死二塁から谷内にカーブをうまく拾われて、左前適時打を許したが、大崩れしない。140キロ中盤の直球をコーナーに投げ分け、要所ではカットボール、フォーク、カーブと変化球も冴え渡った。

 走者を背負いながらも6回まで1失点。金本監督は「7回なんとか行って。途中で代わったけど、安定して良い投球をしてくれているから(勝たせたかった)」と説明したように、力投に白星を添えさせるための続投だったからこそ、投げきりたかった。

 「自信はなかなか付かないですけど、(以前のように)一気に崩れることは無くなったので」

 6回1/32失点で3試合連続のクオリティースタートをマークし、無四球も4試合続けている。今や、メッセンジャーとともに、先発陣を引っ張る存在。秋山の進化は止まらない。 (遠藤 礼)

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2017年5月3日のニュース