広島・緒方監督 会心の采配で逆転堅首 6回“右の代打”攻勢的中

[ 2017年4月27日 05:45 ]

セ・リーグ   広島7―6巨人 ( 2017年4月26日    マツダ )

<広・巨>6回無死一塁、エルドレッドは中前打を放つ。投手・池田
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 広島が2位・巨人を相手にリーグ最多8度目の逆転勝利を収め、首位を守った。序盤の3点劣勢をはね返し、同点の6回1死満塁から会沢翼捕手(29)が中堅右へ決勝の2点適時打を放った。緒方孝市監督(48)の代打策も見事に的中。3、4月の勝ち越しを決め、巨人を再び1・5ゲーム差へ突き放した。

 左、そして次は右。打線の繰り出した強烈なワンツーパンチで、巨人投手陣をコーナーに追い詰めた。「いいところが出て打ち勝てた」。試合後の緒方監督もニンマリだ。狙い通りのゲームプラン。首位奪取を狙って踏み込んできた相手を、鋭いカウンターで返り討ちにした。

 同点の第6ラウンド、ならぬ6回無死一塁。先発・大竹寛をKOすると、2番手でマウンドに上がったルーキー左腕・池田に右打者が襲いかかった。それまで2安打1打点だった松山の代打・エルドレッドが中前打。犠打を挟んで代打・新井が四球を選んで1死満塁とし、会沢が勝ち越しの2点中前打を放った。「みんながつないでくれたし、積極的にいこうと思った」。ここまでオール右打者。さらに代打・堂林が右犠飛を放って、一気呵成(かせい)の右、右、右の代打攻勢でパンチの雨あられを降らせた。

 「プレーボールしたらスタメンもベンチも関係ない。全員で戦う意識でスタンバイしてくれている」。選手と一心同体のセコンドのごとく、指揮官の指示もさえる。序盤は「黄金の左」だった。3点を追う2回、反撃の左パンチを繰り出したのは松山だ。大竹寛対策で先発出場し、「狙い通りの打撃ができた」と左中間二塁打。続く安部が間髪入れずに中前適時打を放った。ともに左打者。大竹寛はこの試合まで対右打者の被打率・200に対し、対左打者は同・267。昨季も左には同・295と打ち込まれた。わずかにガードが甘くなった隙を狙って、4回にもたたみかける。鈴木の適時二塁打で1点差として再び松山。無死二塁から初球の131キロチェンジアップを打ち抜き、同点の右前適時打だ。

 「出た選手がみんな結果を出してくれた」と緒方監督。左で追いつき、相手が左投手に代わるやいなや「待ってました」とばかりに右の代打攻勢で逆転勝利のゴングを響かせた。負ければ王座、ならぬ首位陥落となる一戦での会心の1勝。左、右と変幻自在のフットワークで、広島がセ界のリングを駆け抜ける。

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