ダル 術後最多113球、8回2失点で2勝目「自信になりました」

[ 2017年4月25日 05:30 ]

ア・リーグ   レンジャーズ5―2ロイヤルズ ( 2017年4月23日    アーリントン )

8回2失点で2勝目を挙げたダルビッシュ(AP)
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 これぞエースの投球だ。レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)が23日(日本時間24日)、ロイヤルズ戦に先発。8回113球を投げて5安打2失点、8奪三振で2勝目を挙げた。前回登板では82球で降板した右腕は、ダグ・ブロケール投手コーチ(49)への直訴が実り、8回も続投。15年3月の右肘手術から復帰後では最長のイニング、最多の球数を投げ、完全復活へとまた一歩進んだ。

 本拠地グローブライフ・パークの3万7177人観衆がどよめいた。8回。降板かと思われたダルビッシュがマウンドへと駆けだしたからだ。

 「いけるというところを見せたいなというのがあった」。2死後、ムスタカスを97マイル(約156キロ)直球で二ゴロ。「三振を取りにいったけど、まあアウトが取れてよかった。8回でも球速がきちんと出ていたので、自信になりました」と胸を張った。8回113球は術後で最長、最多。投げられることを証明したい理由があった。

 18日アスレチックス戦で4失点した6回途中、82球で交代させられた。ブロケール投手コーチは「内角を攻めておかないから(打たれて)つけを払ったんだ」と指摘。一方、21日に左腕の柱ハメルズが107球で8回を投げたため、ダルビッシュは「何で俺は八十何球しか投げさせてもらえないんだ」と直訴した。「僕もそれ(内角攻め)を絶対にやる」と約束する代わりに、8回、120球程度まで我慢するとの譲歩を引き出して登板。だから7回を終え、同コーチに「99球だぞ」と言われても「88球くらいに感じる」と言い張り、8回もきっちり締めた。

 ダルビッシュとハメルズ。左右の両輪は何でも競い合う間柄だという。15年途中に加入したメジャー通算137勝の33歳は「2人とも何でもベストを求めるから、楽しく競い合っている。ポジティブに互いを高め合う、とても良い関係」。先発陣は2人を中心に結束。今月13日、遠征先のシアトルで投手会を主催したダルビッシュは「本当に仲が良くて(先発投手で)夜、食事に行こうと。そうしたらブルペンの投手も“おいしい日本食の店を知らないですか”って聞いてくるから、じゃあ投手会にしてしまおうと」と明かした。選手同士の会話には通訳を必要とせず、6年目のレ軍でまとめ役を担っている。

 3回に連続ソロを浴びたムスタカス、ボニファシオに対しては「絶対に三振を取ってやる」と、いずれも次の打席で空振り三振を奪ってみせた。4回以降は1安打だけで、チームを4連勝に導く快投。ブロケール・コーチは「彼は野球界最高の右投手の一人。いつもダルビッシュ有らしく投げろと言っているが、今日は彼らしかった」と称え、約束を守った右腕は「(術後で)一番力強かった」と自画自賛した。(奥田秀樹通信員)

 《2年10カ月ぶり8イニング》ダルビッシュが8回を投げたのは14年6月28日ツインズ戦以来で、113球を投げたのは同年8月9日のアストロズ戦以来となった。最長イニングは同年6月11日のマーリンズ戦での9回完封で、最多投球数は13年5月16日タイガース戦での130球。2者連続で本塁打を浴びたのは、13年8月30日のツインズ戦以来メジャーで3度目。

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