大瀬良3度目先発粘投も勝てない…指揮官は次回に期待

[ 2017年4月21日 05:30 ]

セ・リーグ   広島3―5DeNA ( 2017年4月20日    マツダ )

<広・D>7回表2死一、三塁、暴投で本塁を突いた三走・戸柱(右)にタッチ及ばず生還を許す大瀬良
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 広島は20日のDeNA戦(マツダ)に延長10回の末に敗れ、今季初の連敗を喫した。今季3度目の先発だった大瀬良大地投手(25)は7回3失点(自責点1)で勝敗が付かなかった。打線が一時3点差を追いついたことで黒星は消えても、待望の2年ぶりの先発勝利はまたも次回へ持ち越された。

 待望の援護は7回裏だった。ゼロ行進が止まって3点が入ったことで余計に7回表のスコアボードに記された「2」が重くのしかかった。テンポよく投げ続けていた大瀬良が100球を超えた0―1で7回に痛恨の2点を追加された。

 「7回の投球内容は、しっかり反省して次に生かしていきたいです」

 1死から倉本の遊ゴロを田中が失策して歯車が狂った。白崎を空振り三振に退けた後、戸柱に直球の左前打で2死一、二塁とされ、打ち取ったはずの井納の打球は無情にも右翼線へ落ちた。不運な適時打追加点を奪われ、さらに一、三塁からは桑原への4球目の直球を引っかけてワンバウンドにし、痛恨の暴投で三塁走者の戸柱を生還させた。

 7回3失点。自責点は2回の1点だけで数字の上では先発の役割を果たした。畝投手コーチからは「今日はスライダーが良く緩急を付けられていた」と一定の評価は受けても、「7回は力みが出てしまって戸柱のところは力で勝負してしまった。あそこはもったいなかった」と苦言も呈された。3〜6回はわずか1安打に抑えていただけに、もう一踏ん張りがあれば、打線の援護まで耐え切れていたかもしれない。7回は自らの代打で出た小窪が同点打。白星に届くまでは、わずかの差だった。

 「何とか粘り強くは投げられたと思います。序盤は変化球の精度が悪く苦しみましたが、回を追うごとに良くなっていきました」

 6日の中日戦は6回無失点、13日の巨人戦は7回5失点。3度目での勝敗は付かず、15年5月4日の巨人戦(マツダ)以来の先発勝利はまたもや持ち越された。緒方監督は「大地は前回(13日の巨人戦)から修正してくれた。次回に向けて良い投球内容だった。次で1勝目をつかんでほしい」と次回へ期待。今は前を向くしかない。“難産”の先にはこの上ない喜びが待っているはずだ。 (柳澤 元紀)

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2017年4月21日のニュース